芦屋東灘納税貯蓄組合連合会
トピックス 

41回「税の作文」優秀作品 

 
  財団法人大蔵財務協会理事長賞入選作品
   
感謝すべき税金
紀の川市立那賀中学校
三年 状家佳苗
楽しみにしていた小学校の運動会、朝起きるとすぐ窓の外の天気を見ます。「ああ今年も雨か…。」そうです。小学校四年の時まで、運動会は毎年雨でした。おまけに私の通っていた学校は水はけが悪く、一日中雨が降ると、翌日も、運動場には水が溜っていて、とても運動会ができるような状態ではありませんでした。運動会が二日も遅れると、家族も大変です。母は三日もお弁当を作り、父は仕事を休ませてもらえるように会社へ連絡です。父も母も仕事を休めず、祖父母が朝から来てくれたこともありました。順延されたら、親子競技がカットされて楽しみも半減です。
五年生になったある日、夏休みに運動場の土を入れ替える工事をするという話を聞きました。水はけが良くなると、雨さえ上がればすぐ運動場は使えるということです。夢のような話です。二学期、楽しみに学校へ行きました。雨が降っても、雨が上がると、本当に水たまりができていません。私はびっくりしました。雨さえ上がると、運動場へ出て遊べるのです。泥の飛びはねもありません。昨年あのドロドロの運動場で組み体操をした姉達をかわいそうに思いました。先生は、「この広い運動場の土を全部入れ替えるのは、ものすごいお金がかかるんやで。」とおっしゃいました。今、中学生になって税の勉強をして、その費用が税金から出ていたことが分かりました。そう思って学校生活を振り返ってみると、たくさん心当たりがあります。和式トイレが使えない子のために、トイレが改装されました。教室の床がいたんでくると、きれいに貼り替えてくれてありました。これらばく大な額になる費用は、すべて税金でまかなっているのだということを知りました。
税金といって、私が知っているのは、消費税しかありませんでした。でも今回勉強して働いている人が払っている所得税、会社などが払っている法人税、お酒やタバコを買った時に払う酒税や、たばこ税というものも知りました。知らない間に納めているものや、申告をして払っているものもあります。両親は「給料明細を見て、税金の多さにがっかりすることもある。でもこのように身近な所で、自分や家族が税のお世話になって助かっていて、ありがたいものなんだと再認識する。やっぱり働いて税を払えることに感謝しよう。」と言います。私も、将来、働けるようになったら、納税できる環境にいることに感謝したい。
みんなが助け合う原点ともいうべき税金制度、義務だという気持ちではなく、喜んで、払わせてもらっている、使わせてもらっている、と考えられる大人になりたい。
地球に生きる私たちの税
大津市立粟津中学校
三年 東幸奈
夏になり、地球温暖化を身近に感じる毎日です。外に出ると、日射しがジリジリと肌を照りつけます。しかし一旦建物の中へ入るとそこには寒いほどのクーラーの冷気。本当に地球のことを考えているのかと疑問に思います。
私はもともと動物が好きで、だから環境問題についても以前から興味を持っていました。住む場所がなくなり、たくさんの動物たちが死んでいるということを知ったのは小学生の頃です。私はそのとき、「人間のせいで何もしていない動物たちが死ぬのはおかしい。」と思いました。今でもまだまだ問題は解決されていません。
そんな中、最近私が知ったのは、`環境税aです。環境税とは税制を利用して環境に負荷を与えるものに課税し、それを抑制するという経済的手法で、国レベルでは特に地球温暖化対策を進める効果的な手法の一つとして導入が検討されているそうです。現在既に、フィンランド、オランダ、ノルウェー、スウェーデン、デンマークで導入されています。環境税を導入すると、化石燃料の価格が上昇するので使用が節約されます。また、それにより省エネ投資の促進などの効果も期待されます。そして、集めた税収を省エネ技術の開発など、温暖化防止策に使用することもできるのです。さらに私が思う一番のメリットは、汚染費用を汚染者に負担させることができるということです。地球をきれいにするのではありません。おかしくなってしまった地球を元に戻すのです。そして、それは、このようにしてしまった人間自身の責任だと私は思います。お金を払いたくなければ、地球を汚さなければいいのです。
同時にとても素晴らしいことだと思いました。ですが導入するのはまだまだ難しいようです。
環境税で想定した上乗せ額はガソリン一リットルあたり一・五二円です。すると企業や一般消費者にとって増税になるので、反対が強くあるようです。そして、日本の省エネ技術は既に限界が来ており、これ以上の技術開発はコストが高くつきます。となると今度は海外の方が環境規制が緩く、省エネコストを割く必要がないので企業は生産拠点を海外に移しそこで二酸化炭素を排出します。国内では減らせても世界的には増加するのです。
私が大人になったとき、一体何のために税を納めているのでしょう。たくさんの使い道の中に、環境に対する税も含まれているのでしょうか。
未来に生きる人たちに任せず、今この瞬間に生きる私たちで素敵な地球をより美しく、素晴らしいものにできたら。私はそう思います。
未来を担う私達
札幌市立宮の森中学校
三年 大澤とま
「ホント支払い大変。」母の不満そうな声。何枚かの納付書を前にため息をついている。我家は自営なので、給料から税金が自動的に徴収されず、払いに行かなくてはいけない。となると、どうしても積極的に「納める」というより「取られる」という気持ちが強くなってしまうらしい。こんな母を見ているからか、私には税金の大切さが実感できなかった。
しかし、この考えを見直すきっかけになるようなことがあった。今年の春、私は目の手術を行った。手術となると何十万単位の医療費がかかる。だが、実際には手術代の三割の支払いで済んだ。これは健康保険という公的な医療制度が日本にあるおかげだ。国民総てがこの制度に加入し、税金を払う。そのおかげで安心して医療を受けられるシステムになっている。一方アメリカでは、主に民間企業に医療保険がゆだねられている。ここが、国で医療保険を整えている日本との大きな違いだ。そういえば、アメリカの救急病院を舞台にしたドラマで、運ばれてきた患者が治療を受ける前に病室から逃げ出すという場面を何度か見た。それは、保険未加入者が高額な医療費を恐れての行動で、アメリカの税制度の欠点が浮き彫りになった象徴的なシーンだった。確かに、家族が健康であるときの納税は負担に感じるかもしれない。だが、「もしも」の事態に備えられ、国民全体の医療を保障している制度なのだから、皆が納税の義務を守るべきだと病気をして初めて実感した。
そこで、納める側の国民にとって心配なのは税金の使われ方だ。本来なら税金は社会基盤の整備や公共サービスなどのあらゆる場面で私たちの生活を支えている。だが連日、税金の無駄使いや、国民年金問題などのマイナスな話題が絶えない。納税の義務に対して税金の使われ方に国民の目がシビアになるのも当然のことだろう。国民に正確な税金の使い道を示すことや、また、無駄使いを無くし、限られた税金を何に使うのか精査することも必要だ。そして国民のほうも自分たちの納めた税金について関心を持つべきだと思う。数年後には私たちにも納税の義務が生まれる。これからの税金はどうあるべきか?
私は一国民として、憲法三十条の「納税の義務」を果たすのはもちろんだが、一方で二十五条にある「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」を実現するために社会保障関連予算をもっと増やすべきだと思う。国は、阪神・淡路大震災の時の被害者に対して税金を軽減する減免処置をとった。日本は災害の多い国だ。災害時、困っている人のために有効に税金が使われる相互扶助をモットーとした税制度が理想だろう。
少子高齢化が進むであろうこれからの時代、そんな変化に対応するための税制度の工夫が必要になってくる。みんなが助け合う社会に向けて。その手腕を担っていくのは、私たち若者だ。
税について考えたこと
会津若松市立第四中学校
三年 宗形悠梨
「最優秀賞、若松四中。」
北会津地区吹奏楽コンクール初日、喜多方プラザ館内に審査結果が発表されたとき、私の頭の中は喜びでいっぱいになった。がんばってきてよかった、そう思った。でも、ここまでがんばってこれたのは、もちろん私達だけの努力ではない。教えてくださった先生方、応援してくれた家族、そして何より一人一人が手にしている楽器のおかげである。
私が手にしているバス・トロンボーンには「大戸中学校」のシールが貼られている。これは会津若松市が大戸中学校の音楽活動のために購入した物らしい。今現在大戸中学校では吹奏楽部の活動が行われていないため、四中に貸与されたと聞いた。会津若松市で購入した物が使われないままになっているよりは、必要とされるところに貸し出された方が良いと判断されたのであろう。会津若松市が購入したと言うことは、もちろん財源は会津若松市民の税金であろうと考えた。
だが、社会科の時間に税について学習して驚いた。税は国税と地方税に分けられ、さらに直接税と間接税に分けられること、消費税は間接税に含まれ、五パーセントの内四パーセントが国に、一パーセントが地方公共団体に入ることが分かったが、平成十九年度の福島県予算八千五百十二億円の内、県税による歳入は二十九パーセントにしかすぎず、半分近くは国に依存しているのだそうだ。同様に県内六十市町村の予算も国に依存している部分がかなりあるそうだ。国に依存しているということは、日本全国に住まう人々の税も関わっていると言うことだ。私は単純に「大戸中学校」のトロンボーンが、両親達会津若松市民の納めた税によって購入された物と考えていたのだが、実はそう簡単な物ではないことが分かった。会津若松市の地方税だけでは、市内の全ての人々の生活支えることはできないのだ。一台四十万円もする私のトロンボーンは、地方の人々の税だけでなく国からの援助や将来からの借入金も元にして購入されたのかもしれない。
現在、国や県、市町村は中学生一人あたりに年間九十四万三千円もの税金を払っているという。自分の身近にいる人々だけでなく、日本各地の人々の税によって、私たちは学び、興味ある活動を行うことができているのだ。今後このまま進学し、学び活動していくことになれば、さらに何らかの形で日本各地の人々の納めた税金に支えられていくことになるだろう。しかしその後は私たちの番である。未来の子どもたち、そして今まで自分たちを支えてくれた大人達のために私たちが税金を納めていかなければならない。私たちの税金で社会を支えていかなければならない。一台のトロンボーンを元に、私は税金について考えることができた。そして今は、このトロンボーンを次の後輩のために大切に使いたい。
感謝の心を忘れずに
碧南市立南中学校
三年 齋藤朱里
私たちの暮らしは、税金に支えられています。例えば、私たちが通う学校では、教科書、教室の机やいす、運動用具などがあります。その他には、私たちが小さい頃に遊んだ公園の遊具を作ったり、図書館などの公共施設を運営するのも税金の使い道です。また、お年よりの生活を守る年金や福祉施設、生活保護などたくさんの人のために税金は使われています。もし、この税金がなくなってしまったら、まちの安全はどうなるでしょうか。私たちの生活を守ってくれている警察官、消防士がいなくなってしまうと、町の治安が悪くなったり、火事が起きても自分たちで協力して火を消さなければいけなくなってしまいます。また、ゴミ回収が行われなくなると、個人ではゴミ処理がうまくできないため、病気の人が増えたり、道路の修理も行なわれなくなると、目的地に行けなくなり、快適な生活ができなくなります。今ある便利で豊かな生活を続けることができるようにするためには、税金が必要です。
私の家は、母子家庭です。でも、みんなと同じように、不自由もなく、本当に幸せな生活を送ることができています。この幸せな生活を送ることができるのは、ひとり親家庭を援助してくれる税金のお陰だということを私は、母から聞かされるまで知りませんでした。母は、離婚後も「なんとか今まで通りの生活を私たちにさせてあげたい…。」と思ったそうです。さまざまな制度の中で、我が家が受けたのは、児童扶養手当、医療費援助です。なかでも医療費援助は、病気にかかって病院で診察を受けた際の代金や、薬をもらう際の代金を払わずにすむという制度です。母が改めて、医療費援助を受け取れるありがたさを感じたのは、昨年の夏、母が病気にかかった時です。三週間の入院中にたくさんの検査を受け、手術をして、とても払えないような金額になってしまいました。だけど、母は、
「医療費援助のお陰でほとんど払わなくてすみ、助かったよ。ひとり親家庭がこんなにもご恩を受けられるなんて、本当にありがたいね。」
と、私に目に涙を浮かべて、感謝の気持ちを込めて語ってくれました。今までの生活を振り返ってみると、私が幸せに過ごせたのは、大勢の人が納めている税金のお陰だということを改めて感じ、感謝の思いでいっぱいです。人は助け合って生きています。私も大人になって、税金を納められるようになったら、私を支えてくれた人達に、感謝の思いを込めて税金を納めることで恩返しをしたいです。今の私には、消費税を納める程度しかできないけれど、将来働いて税金を納め、誰かの為に役に立ちたいです。人々への感謝の心を忘れずに、毎日を過ごしたいと思います。
幸せな世界のために
名古屋市立浄心中学校
三年 鶴見沙耶伽
「勉強がしたい。でも、学校には行けないの。明日も食べるものがないんだもの。」
何気なくテレビを見ていた私は強い衝撃を受けました。私と変わらない年齢のその少女は、家が貧しくて、家族のために朝から働いていました。
この地球上には、彼女たちのように食べ物どころかきれいな水が飲めない、病気なのに治療を受けられない、勉強がしたくても学校に行けない子どもたちがたくさんいます。私の日常では全く考えられない現実に、とても胸が痛くなりました。
世界の中で、今の日本は豊かで恵まれた社会です。蛇口をひねればきれいな水が出る、教科書を使って勉強ができる、図書館でたくさんの本が読める、火事の時にはすぐ消防隊が駆けつけてくれ、警察官が治安を守ってくれる。こうした日常の当たり前になっている私たちの平和で豊かな暮らしは、すべてが税によって支えられていたのです。税のおかげで私たちは、何不自由なく生活しています。もし、税がなかったら、当たり前だと思っていたことが当たり前でなくなり、今のように快適な生活は送れなかったでしょう。あの少女のように、学校に行きたくても行けなかったのかもしれません。私たち日本の豊かさは「納税の義務」の上で成り立っていて、それは世界の視点から見ると、とても幸せなのだと改めて気づきました。
私には、八十二歳になる祖母がいます。祖母は、まだ祖父が入院していた頃、
「みんなのおかげでありがたいことだねぇ。」
と、いつも言っていました。今から思いおこすと、亡くなった祖父が倒れて救急車にお世話になったところから、病院での治療費も、退院後の生活も、そのほとんどを税金が支えてくれていたのです。今やっと、祖母の言っていた言葉の意味を理解することができた…と同時に、改めて税の大切さを知ることができました。
これまでの私は、五パーセントの消費税がどれほどの意味があるのか知りませんでした。でも、普段本を買ったり、ジュースを飲んだりしたときに負担した税が、私たち日本国民の幸せな生活を支えているのです。そればかりか、世界で貧困や飢えに苦しむ人々のためにも使われていると思うと、明るい明日がみえてくるような気がします。
税金、それは今もこれからも私たちの生活を支えてくれる大切な存在です。暮らしに欠かせない税金だからこそ、みんなが責任をもって支払わなければならないのだと思います。一人一人の小さな力が社会を動かす大きな力になり、やがて税は国境を越えて世界中に笑顔をもたらしてくれると、私は信じています。
世界中の人々は幸せになるために生まれてきたのだから…。
「私が感じた身近な税」
鯖江市東陽中学校
二年 林茉由
私は以前、「税」について考える事があまりありませんでした。「税」について関心を持つようになったきっかけは三年前の福井豪雨からです。
私達の町は、かつて経験した事のない大水害の恐怖に直面しました。水が引いた後、町は一変していました。車や家財の様な大きなゴミから、大切な漆器の商品など様々なゴミで町は溢れました。家々は傾き、アスファルトの道は曲がりくねり、車はもちろん自転車でさえ通れない状態でした。
町の復興に向けて、小学校の校庭一面に集められた大量の災害ゴミは徐々に片付き、家や仕事場も補助金で建て変えられ、道路もきれいになっていきました。今も治水対策として河川整備の工事が続けられています。私は復旧に使われたお金が「税金」だと知り、「税」のありがたさや大切さを強く感じました。人々の納めた税が人々を助け、安心を与える物に形を変えていく事を実感しました。
また、特に私達にとって一番身近な「税」の使い道は学校です。授業料や教科書代など中学生一人あたり年間約九十四万円の教育費を国や地方公共団体が支出していると知りとても驚きました。
世界には、お金がなく学校に通う事が出来ない子供達がたくさんいます。去年の夏、私はボランティアでカンボジアを訪れました。カンボジアの子供達の多くは、お金を稼ぐために学校に行きたくても行けません。ほんの二十年前まで内戦が続いていたカンボジアは発展途上国です。学校、先生、教科書など日本のように整備されていないのです。恵まれた環境の中で毎日当たり前のように、机に向って授業を受けられる私達は、なんて幸せなのだろうと思いました。「税金」のおかげで教育を受けさせてもらっている私達は、しっかり勉強し、将来、社会に出て職業に就き「税金」を納める事が出来る人間になりたいと思います。
「税」の事を知るにつれ、私達は納めた「税金」は、その多くが私達の生活に密着し、「税」は私達の暮らしを支えている事が分かりました。
また、「税金」は、社会保障や環境問題、国際協力などにも使われています。しかし、日本は現在「少子高齢化」という問題に直面しています。このままでは、社会保障や医療福祉にかかる税負担は増大し続けます。「税金」のしくみも時代と共に変化しなければならないと思います。いつの時代も、平等で安心できる制度であってほしいと思います。
「納税」は国民の義務です。全ての国民にとって、豊かで住みやすい安定した国にするため、未来を支える私たちが「税」についての知識を深め、納税者となった時しっかりと責任を果せる人間でありたいと思っています。
税金を通してできた友達
東広島市立西条中学校
三年 中沙知子
私は、今年の夏休みに、アメリカのバージニア・ビーチ市へ行きました。大学寮やアメリカ人の家庭へ滞在し、おいしいアメリカの食事を食べ、市内の図書館や赤十字といった施設を訪問しました。実は、その滞在費の一部は市から補助金でした。
バージニア・ビーチ市と私の住む東広島市は、姉妹都市で、毎年、一方の市から中学生を短期滞在させ、交流していました。今年は東広島市の中学生がアメリカへ行く年で、私はあと九人の中学生と一人の先生と共に、交流を目的にアメリカへ行きました。そこでは今までにない最高の経験をし、思い出を作ることができました。市内の大学で行われた、私達のためだけの英語授業では、本場の英語を肌で、学ぶことができました。さらに、この交流で得られたのは、英語能力だけではありません。訪問先やホームステイで知り合った、かけがえのない家族や友達もです。普通の海外旅行では、絶対に知り合えないほど多くの人々に出会え、仲良くなれました。その中には、今もメール交換で通信している友達や、来年の夏に日本の私の家へ来てくれる友達などもいます。この交流がなければ、それぞれ、アメリカと日本という違う土地で出会うことのなかった友達です。この交流を通して学べたことは数えきれない程ありますが、「一期一会」ということを最もよく学べたように思います。
その交流の機会を作ったものの一つには、税金というものがありました。東広島市が提案し、補助してくれたのです。だから、この交流で出会えた人々と、その人々とのつながりは、税金が作ったといってもおかしくはないはずです。私が今まで消費税ぐらいしか知らなかった税金は、とても大きな力を持っており、感謝すべきものだと、私はこの交流を通して初めて気づきました。帰国した今は、この交流、税金に対しての感謝の気持ちでいっぱいです。
「税金」と聞くと、難しく固いイメージを持ってしまいますが、このような人の温かさで溢れた交流を作ることのできるものです。もし、私が大人になり、今は納めていない税金を納めるようになった時、私のような経験を多くの子供達ができるように、この税金で多くの人々が温かい気持ちになれるように、思いを込めて税金を納めたいと思います。これから、税金が温かい気持ちのために使われ、多くの人がそれを望んで納税することを願いたいです。
税を社会から考える
新居浜市立川東中学校
三年 神野未来
中国の歴史書である『魏志倭人伝』そこには日本の税に関する最も古い記録が残っています。「收租賦有邸」(訳:税は納める。納めた税を入れる倉庫もある)と記され、三世紀頃、女王卑弥呼が支配する邪馬台国には、建物や倉庫があり、そこに「租」という税が納められていたということが分かります。
税が制度として最初に歴史に現れるのは、大化の改新後、大宝律令で定めた「租・庸・調(雑役)」という税だと言われています。稲や布等の品物だけでなく、労役や兵役等、人間にも税がかけられていたのです。
中世に入ると、商工業の発展に伴い、貨幣の流通が著しく増え、農民からの年貢の他に、貨幣で納入する「銭納」が始まります。「座役」や「棟別機」「土倉役」や「酒屋役」等の営業税といった新しい税も誕生します。
豊臣秀吉は天下統一後、全国規模で検地を実施します。石高や太閤枡等といった単位の基準を統一化し、租税の基盤を固めました。
江戸時代に入ると、商業。工業等の営業に応じた「運上」や「冥加」等、生活の色々なものに税を課し、種類も多種に及びました。
税の歴史を学んでいくと、そのシステムの発達は、日本の経済や社会の発展と密接に結びついていることがよく理解できます。どの時代も税によって、それぞれの社会が成り立ってきたと考えると、税が人々の生活を支える重要な役割を担っているといえるでしょう。
現代では、「納税の義務」は日本国憲法三十条で掲げられ、国民の三大義務の一つとされています。平成元年から、消費者から広く公平に負担を求める「消費税」を導入しました。私が払った税金が姿を変え、人々の暮らしを支える手助けをしているのです。また、「所得税」では所得が多くなるにつれて税率を高くする「累進課税制度」を導入しています。そのため、極端な貧富の差がなく、日本の平和が保たれている一要因に挙げられます。
しかし、国を潤し続けた素晴らしいシステムであるにもかかわらず、税金は「搾取される」というマイナスイメージが付きまとうのは何故でしょうか。それは、昨今の脱税や無駄遣い、滞納者の増加等に起因していると考えられます。大切なのは税金を正しく理解するために、国民一人ひとりが税金に対して、しっかりとした意識を持つことだと思います。
また近年、社会問題として深刻なのが、少子・高齢化です。「社会保障関係費」の見直しが、今後の大きな課題になります。
日本人が何世紀にも亘って築き上げてきたこの税のシステムを、後世にも誇れるようでありたい。そして、税金という目に見えない優しさは、すべての人々の幸せを導くものにしなければならないのです。
二十一世紀は私たちの時代です。大人になった時に、私は社会を支える納税者の堂々たる一員でありたいと心から思っています。
街のヒーロー
福岡教育大学附属福岡中学校
三年 渡辺美幸
小学一年生の春、いつものように私は母の自転車の後部座席に座っていました。すると突然、私の左足に激痛が走りました。
「痛い!!」
恐る恐る見てみると、左足が後輪の中にねじれこんでいたのです。あっという間に私の左足は青紫色に変色していき、このまま自分は死んでしまうんじゃないかと不安になっていきました。
近所のおじさんたちがわざわざ家から大工道具を持ってきてペンチですき間を作ろうとしてくださったのですが逆にしめつけてしまい、痛みは増すばかりです。
すると、通りの向こうから、明るいオレンジ色の服を着た消防隊員さんが、
「大丈夫ですかー!?」
と大声を出しながら全速力で走ってきました。そして、丁度足が抜けた私をひょいと持ち上げると、また救急車までダッシュしていきました。
あっという間のことで、しかも初めての救急車。緊張で固まっていた私に、
「顔の方が青いぞ?心配しなくて大丈夫!信号突っ切るぞー!」
と笑って話しかけてくださいました。
病院に着くと隊員さんはまた笑顔で、
「頑張れよ!泣くなよっ!」
と言い、救急車で帰っていきました。
あれから八年。傷は全く残っていません。
私たちが「消費税」という形で納めている税金は、国民医療費の公費負担として使われたり、私たちの生活や安全を守るための警察・消防費に使われたりしています。
私のケガが早く治ったのも、隊員さんが助けに来てくださったのも税金のおかげなのだと、中学生になって知りました。
「税金」と聞いて嫌なイメージをもつ人が多いのは、「お金を払う」という一方通行の矢印しかイメージできていないんじゃないのかな、と思います。
見渡せば、街のいたるところに私たちが払った税金が`戻ってaきています。学校、教科書、公共の施設の整備、ごみ処理…私を病院まで運んでくれた救急車も、きっとそうです。みんな、税金によって生まれた私たちの「サポート役」です。私たちは、税金に対して正しい理解をすることで、社会の秩序に気づくことができるのです。そして、そのスパイラルの中にいる自分に気づき、一社会人としての責任を見出すのです。今、私がすべきことは「税についての理解を深め、責任と自覚を持つこと」だと思います。私はまだ子供だけれど、しっかり納税の意味を理解して、隊員さんたちを応援することを決めました。
街のヒーローは、今日も明日もずーっと、私たちに支えられ、私たちを守ってくれます。
支えとなっている税
柳川市立昭代中学校
三年 田希
私の祖父は、人工透析をしています。人工透析とは、腎臓が機能しなくなった人が受ける医療で、生命を維持していくためにはかかせません。だから、祖父は二日に一回病院に通い、人工透析をしています。
ある時私は、「あんなに病院に通っていて、お金は一体いくらかかっているのだろう。」と思い、祖父に聞いてみました。
すると祖父は、
「お金は食事代ぐらいしかはらよらん。じいちゃん達は、はらわんでよかとばい。」
と答えました。
私は意味が分からなかったので、とりあえずインターネットで調べることにしました。確かに調べてみると、「透析患者は、身体障害者手帳一級を持つことができ、医療費は無料になる」と書いてありました。
私は、それを見て、とても驚きました。まさか、祖父の医療費が無料だったとは思ってもいませんでした。透析はお金がかかると知っていたので、なんだか税のすごさを感じました。
もし、祖父は人工透析ができなければ、死んでしまいます。つまり、税は命を支えているのです。その時私は、税のありがたさを強く感じました。
もちろん、他にも税に支えられているものはたくさんあります。私が今使っている教科書、近くの図書館、ゴミ処理の車など、税は様々なものを支えているのです。よく考えてみると、身近なところで税金が使われていることに気づきました。
また、年金は高齢者の暮らしを支えています。しかし今、日本の高齢化は急速に進んでいるし、年金について問題もいろいろと起こっています。だけど、年金は高齢者の暮らしを支える大切なお金なんだから、なくしたりしないでほしいです。
私は、まだ中学生でほんの少しの消費税しか払っていません。だから、あまりえらそうなことは言えません。でも、税金は無駄に使ってほしくありません。自分のことばかり考えず、もっと周りを見て、税を有効的に使ってほしいです。
今までの私は、「消費税とかなんで払わやんと。」と心のどこかで思っていました。だけど、この作文を書いたことで、税の本当の大切さが分かったような気がします。だから、これからは、何の不満もなく、消費税を払えます。そして、大人になったら、立派な納税者の一人として、みんなで日本という国を支えていきたいです。
税金〜もう一冊の教科書〜
諫早市立諫早中学校
二年 田川明日美
先日、ハリー・ポッターシリーズの第五作目「不死鳥の騎士団」の映画が公開されました。私はハリー・ポッターの映画をみていていつも不思議に思っていることがあります。それは、魔法学校に通うハリーとその友人達は、新しい学年が始まる前に、必ず教科書を買いに行くことです。私は、今まで教科書を自分で買ったことはありません。毎年、自分の通う学校からもらっています。それも、一冊や二冊ではなく全教科十冊以上もらいます。全部でいくらになるかなんて、考えたこともありません。たくさんの教科書を、生徒一人一人に無償で配るということが、一体どうしてできるのでしょうか。
それは、「税金」のおかげです。働いている人達が税金を納めてくれているおかげで、教科書を無償でもらうことができるのです。
「義務教育」という言葉があります。義務教育は、小学校・中学校の教育を、必ず受けさせなければならない、ということです。誰もが教育費のことを心配せずに安心して教育を受けられるようにするというのに、教科書を無償で配ることがつながっているのだと思います。
「教科書無償制度」はいつ頃から始まったのでしょうか。調べてみると、昭和三十八年頃からのようでした。祖父母に教科書について話を聞いてみると、
「自分で買わなければいけなかったよ。でも簡単に買えなかったから、兄や姉からもらったり、親せきからゆずってもらったりしていたよ。自分が使う時も、弟や妹にあげなければいけなかったから、大事に使っていたよ。」と話してくれました。その話を聞いて、教科書無償制度のなかった時代は、すごく大変だったんだなぁと思いました。教科書代が払えず、困っていた人もいたでしょう。今の私達は、きっと恵まれているんだと思います。教科書だけではなく、学校のさまざまな設備や施設も、とても充実しています。税金をきちんと納めるたくさんの人がいるからこそ、楽しい学校生活を送れるんだと思います。今までは思いもしていなかったけれど、税金や、税金を納めている人に、感謝の気持ちがわきました。
私も、いずれ働いて税金を納める立場になります。未来の子供達が安心して教育が受けられるように、しっかり納税しようと思います。また、私は教育に限らずさまざまな税金の恩恵を受けています。例えば、公共施設である図書館や公園の利用などです。納税をすることで、そういった恩恵が受けられます。きちんと納税をするのは、未来の子供達のためでもあり、自分のためでもあるなぁと思いました。税金から、こんなにたくさんのことを学んだり、考えたりする…。私にとって、税金は、もう一冊の教科書です。
身近な税に学ぶ
熊本市立江南中学校
二年 大塚未来
みなさんは「税」という言葉の意味を知っていますか?知っている人も少なくはないでしょう。それなら、「納税の義務」という言葉を聞いたことはありますか?これはつまり。「税金を払わなければならない」という決まりのことで、国民の三大義務の一つでもあります。
私が税について考え始めたのは、つい最近のことで、まさにこの作文を書く為の資料集めをしていた時のことです。インターネットで調べていると、税についてさまざまな意見が述べられているブログを見つけました。
私はこのブログから学んだことが三つあります。一つ目は、このように税に関して何かした意見を持っている人がいるという事です。よく見てみるとその大半を同世代の人が占めていました。私はこれまで、税について考えたことがなかったので、とても驚きました。そして私も国民の一人として、税を含む国の仕組みをもっと知るべきだと思いました。
二つ目に、国が「脱税」という問題を抱えているということです。このことについて私なりに原因を考えてみました。本来税は、学校建設費や教材費、公共施設などに使う為のものです。そして税のほとんどはそのような使われ方をしています。しかし一部では、税が悪用されたり、有名人・芸能人による「税金逃れ」が増加しています。そうなると、自分が払った税金はちゃんと管理されているのだろうか、という不信感や、税金を払うのは損ではないか、という考えが浮かんできます。そこから「脱税」という結果が生まれたのではないでしょうか。このことについて私は、税の使い道を公表するなど、具体的な対策をとり明らかにすべきだと思います。そして、国民の声に耳を傾けることが、国民の不安を取り除くことにつながると思いました。
三つ目に、「納税の義務」の本当の意味を知っている人が極僅かではないかということです。「税」という言葉を聞くと嫌なイメージを受けがちです。それはみなさんの税への知識の薄さからくるものなのかもしれません。税金が何に使われているか、正確に答えられますか?税金は前にあげたものの他、幼児保育、老人介護の地域福祉や、病気予防、ゴミ処理等の衛生環境の為、など使い道はさまざまです。税金は、私達に不安をもたらすものではありません。私達が普段、快適な環境で過ごす為になくてはならないものです。「税の使われ方」に焦点をおき、徹底すべきだと思いました。
今回私が思ったことは、題名にあるように、税は「身近なところにある」ということです。始めの頃の私のように「分からない」、「難しそう」と考えるのではなく周りの環境に目を向けてみませんか?きっと税を感じることが出来るでしょう。「身近な税に学ぶこと」これは、経済の原点なのかもしれません。
身近な税をしること
宮古島市立平良中学校
三年 寄川晋
ある日学校でパソコンが壊れました。使い方の悪さで壊してしまったようです。先生はとても怒り「これはとても高価な物なのに、なぜ大切にしない。」と言われました。私はただ単純に「早く直すか買ってくれないかなぁ。」と口にしていましたが、実は私たちの学校の大半の設備は税金によって備えてもらっていることを知りました。これまでの私の知識なら、税金は福祉や道路、橋や病院などに使われているだけかと思っていましたが、教科書をはじめとする学校生活の身近な物にも数多く使われていることを知りました。先生方のお給料も税金なのだと知り、とても驚きました。
昨年、市の中学生海外研修でカナダにホームステイさせて頂いた時に、ホストファミリーのお宅にカナダの良い所、悪い所を伺ったところ、日本に比べ、社会保障や福祉が充実している反面、やはり消費税が七%だったり、日本と並ぶ税率が、働く世代の人にはとても負担だと感じていました。でも、「頑張って働いて納める税金は自分や周りの人々の豊かで安心な生活を守るためと理解している。」とおっしゃっていました。国や州によっても税金の制度や税に対する考え方が違っていることを知りましたが、大切な事は世界共通で正しく納め、正しく使うという事だと思います。
以前、ある高校の校長先生のお話を聞く機会があり、その話の中で「私は多くの父兄から`子供を将来どのような人間に育てたら良いでしょうaと質問される事が多くあり、いつも、こう答えています。`それぞれの学校を卒業した後には毎月生活費をきちんと稼ぎ、きちんとした納税のできる人間に育てて下さいaと。」この話を聴いて、アルバイトやフリーターでただお金を稼ぐという事ではなく、きちんと社会に出て職業につき、税金を納める事ができる人間になる事は、人として生きていくうえでとても重要でりっぱな目標の一つなのだと教えていただきました。
買い物をする時「この五%の消費税がなければどんなにいいか。」と思う時があります。でも、実はこの五%は世界中で最も低い水準である事を知りました。フィンランドの様に二十二%もの消費税があるかわりに死ぬまでの社会保障が完全な国もあります。税金は、なくてはならない必要なものです。目に見えない所にもたくさん役立っています。しかし、納税者の負担をなるべく少なくし、有効に効率よく税金を使っているお手本の国に日本がなっていけるように多くのアイディアを皆で考えられたら良いと思います。また私たちが、毎日学校で使っている一つ一つの物を長く大事に使う事も税金を無駄にしない大切な努力の一つだと感じました。それぞれの立場でもっと身近な税を知ることで正しく納めることの大切さや有効に使うことへの自分なりの意見を考えていけたらと思います。
                       
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