芦屋東灘納税貯蓄組合連合会
トピックス 

41回「税の作文」優秀作品 

 
  文部科学大臣奨励賞入選作品
   
スタートラインを平等に
学校法人明治学園中学校
三年 富増素子
民間でもできる仕事はなるべく民間に任せる。どうしても民間ではできない仕事は国が担当する。その場合には、個人や企業が納める税金を当てる。このような仕組みが、多くの人々の共通理解だとするなら、国の仕事として残るのは、どのようなものがあるのか、私なりに考えてみました。
第一の基本的な仕事としては、受け入れ難い死の危険から国民を遠ざけることだと思います。具体的には、戦争、犯罪、災害、感染症などから国民を守るために、自衛隊や警察などが置かれ、ダムや堤防や上下水道などが整備されているのだと思います。
第二には、病気や障害のために働けないような人でも、安心して最低限度の生活が営めるように、国の経済力の範囲内で、医療や福祉の仕組みを整える仕事があると思います。
その他にも重要な仕事があると思いますが、私が第三の仕事として重要だと考えるのは、国民の間の極端な貧富の差を是正する役割です。貧富の差が拡大し、国民の不満が蓄積すれば、社会不安が増大し、国民の一体感が失われます。国にはこのような事態を防止する責任があります。だからといって国民の所得や財産を均一にしようと言うのではありません。公正な競争の結果であれば、所得や財産にある程度の差がついてしまっても、多くの人が納得するでしょう。しかし、出発地点で既に大きな格差があれば、それは理解できないと思うのです。国民の人生の出発地点において、なるべく平等な機会を準備するために税金を使いたいということです。
税金には「分配機能」という働きがあると聞きました。所得や財産の大きい人からより多くの税金を徴収し、社会の色々なでこぼこをなだらかにするために使うのだと理解しています。税金を投入する分野は数多いと思いますが、私は教育環境の整備により多くの税金を使って欲しいと思います。なぜなら、所得や財産の大きい家庭の子供がより高いレベルの教育を受ける機会に恵まれ、そうでない家庭の子供が十分な教育を受けられないとすれば、子供が社会に出る前に格差が固定化してしまう可能性が高いからです。
教育を受けた人が社会に出て働き、所得や財産に応じて税金を負担する。さらにその税金を国民のために使っていく。そう考えたとき、国民の三大義務といわれる教育、勤労、納税の義務が、それぞれ密接につながっているのだと気がついたのです。
私たちの税金がこのような形で使われるのなら、将来、私が両親の財産を相続するときに税金がかかったとしても、国の将来を背負う次世代の人たちのスタートラインを整備するために、「どうぞ使ってください」と言えるのだろうと思います。
                       
  さくいん (学校名:50音順)  (氏名:50音順) へ戻る  
 トップページへ 

Copyright(C)Ashiya-Higashinada nouzeichochiku kumiairengokai. 2005 All rights reserved.