芦屋東灘納税貯蓄組合連合会
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41回「税の作文」優秀作品 

 
  内閣総理大臣賞入選作品
   
「七千円の重さ」
横手市立増田中学校
二年 古関万倫子
「七千円も。」思わず姉と声がそろってしまいました。国の予算の一・六%、一人当約七千円の税金がODAとして使われていると教えられたからです。ODA│政府開発援助│聞いたことのない言葉でした。母に送られてきた資料に、ODAは「国際社会の平和と発展に貢献し、これを通じて我が国の安全と繁栄の確保に資すること」を目的としているとありました。その民間モニターとして私の母は今年カンボジアを訪問しました。そのとき、日本の税金をなぜ他の国のために使うのかと疑問を口にすると母は「だからモニターとしてどう使われているのか視てくるね」そう言って発って行きました。
帰国した母の話は私には驚くことばかりでした。国が崩壊して政府が政府としての機能を果たしていないというカンボジア。首都であっても街灯が少なく暗い。路上にはゴミがあふれている。信号も少ない。学校に行けずに働いている子供たち、ベットにはふとんもシーツもない病院。普段着のままベットに横になっている母子など。同じ地球に住んでいるのに、その貧しさは私の想像をはるかにこえているものでした。日本では当たり前だと思っている現実がそこにはありませんでした。
私は改めて日本という国の豊かさを考えさせられました。「教育の義務」に守られて学校に行き、教科書も無償配布。雪解けとともに道路整備、補修が行われ、穴ぼこがほとんどない道。毎週決まった曜日に来てくれるゴミ収集車。医療機関にも安心してかかることができる社会保障制度。公衆衛生のいき届いた医療施設、目的や用途に応じて使うことのできる公共施設、数えあげればきりがないほど私たちは恵まれた環境の中で生活していたのです。それらのほとんどが税金によって支えられていることを他の国を通じて実感したのです。
だから国際協力に七千円も税金が使われるより、自国に使った方がいいのではと思ったのです。でも、写真に写っている現地の人々の笑顔にその答はありました。井戸を掘ったのは母たちではないのに日本人だというだけで集まった村人は顔中で感謝を表わし、絵本をもらった子供たちは本当に嬉しそうでした。自分たちでできるようになったと自信を持って語っている人等どの人の顔も輝いてみえました。私たちは水道から直接水を飲むことができ、また恵まれた環境の中で勉強することもできるのがあたり前です。しかし、世界にはそれがあたり前ではない国がたくさんあるのです。それらの国の人と、将来私たちは「地球」という一つの国の中で生きていくのだと思ったとき、私は、今援助するのは私たち日本人の義務のように思えてきました。
「七千円。」この金額は将来の私たちのために使われている税金なのです。「地球」という大きな国のために。決して高くはない、大切な税金でした。私は税の重さを体感できる納税者になりたいと思います。
                       
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