芦屋東灘納税貯蓄組合連合会
トピックス 

40回「税の作文」優秀作品 

 
未来を築く税<
京都市立北野中学校
三年 小野田   馨
 “税金”とは“取られるお金”とぐらいにしか、思っていなかった。それが、京都府租税教育推進連絡協議会の税についてのパンフレットを見て、税によって“生かされている”ことに気づき、これまでの自分が認識不足だった事がとてもはずかしい。
 パンフレットによると、公立中学校生徒一人当たりの教育費負担額は、京都府の場合、一年で約一〇六万円となっている。教育費が、歳出の二七・七%も占めていることに、驚きと感謝と反省で胸が一杯になった。僕はこれまで、これ程までに多くの税によって勉強させてもらっていたのだ。この金額に見合うだけの努力をしてきただろうか……と。
 今まで、あたり前だと思っていたけれど、学年が上がるたびに新品の教科書をもらってきた。図書館にも新しい本がはいっていたり、教室にはエアコンもついた。自分のまわりを思い起こしてみると、道はきれいに舗装されているし、交差点では警察官が交通整理をして下さっていて、安全に登校できている。登校時には山積みになっている生ゴミだって下校するころには、回収されて無くなっている。近くを流れる川や公園も、きれいに保たれている。塾の帰りが遅くなっても、街灯で明るいので恐くない。これら全てが税金によって成り立っている事、社会が豊かで安定しているからこそ、今の自分の生活があるのだということに、初めて気づかせてもらった。
 僕は幼い頃、父の仕事の都合で、エジプトに住んでいたことがある。おぼろげではあるが小学生位の子ども達が、道端に座って野菜や果物を売っていたのを覚えている。彼らはほぼ毎日、朝から夕方までそこにいた。きっと学校へ行く事ができなかったのだろう。
 母に聞いた話では、八百屋さんが捨てた野菜を拾ってきて、傷んだ所を手で隠して売っていたらしい。掃除に来ていたお手伝いのおばさんは、五〇才位だったが字が読めなかった。今の日本に、学校へ行けずに働いている小学生がいるだろうか。字が読めない大人がいることは普通だろうか。
 国民が、一生懸命に働いて納めた税金で、国民が安全で快適に生活できる社会を築く……素晴しいシステムだと思う。なのに、とても残念なのが、テレビや新聞で取り上げられている、様々な税金の無駄使いである。これでは国民の不信感がつのるばかりだ。納めた税金が、自分達の生活に還元されているという実感より、無駄に使われてしまっていると感じる人が多くなれば、脱税や国外で納税する人が増え、日本は大変なことになってしまうだろう。税金は適正に公平に使われなければいけないと思う。今、納められている税金は、今の日本を築くだけではなく、未来の日本を築く大切なものだと思う。将来、働ける事に感謝し、社会を支える一員として生きていける様、今から努力したい。
日本海で環境と税金について考えた
姫路市立飾磨西中学校
三年 金   峻 河
 今年の夏は父と二人で男同士、日本海へ自由気ままな旅に出かけた。事前に細かな行き先は決めていない。ただ窓を開けて海岸線を走りながら、
 「心の洗濯をどこでしようか。」
 と嬉しそうにはしゃぐ父の横顔は、まるで子供以上に子供のようだった。ようやく見つけた宿泊地で、まず父は地元の方にキャンプ料金を支払った。僕は「駐車料金はまあこれぐらいやけど、テント張るだけでこの料金は高いで氏vと感じた。テントを張った後は、遠泳・潜水・魚釣りと思い切り楽しんだ。透明度抜群の日本海は最高だ。そして夜の食事中、何気なくキャンプ料金についての疑問を父に訊ねた。父はビールを一口飲んで言った。
 「分かりやすく言えば、税金かな。環境税って聞いたことあるか?みんながこの美しい環境を守らなあかんと当り前の行動ができればええけど、多分それは無理やろ。人間の良心は信じたいけど、信じるだけではあかんわな。だからと言って、説明なしに強制的に徴収するのもよくないで。大事なことは税金の使い道、みんなの役に立つもんやということをはっきりすること。ええ格好言うようやが、それが人間は社会を支え、かつ支えられているということや。わしが最初にテントを張った時、まずゴミ袋を準備しなさいと言ったことの意味、そしてキャンプ料金が税金みたいなもんやといった意味が、家に帰る時分にはお前にもわかるんちゃうか。」
 キャンプ料金が税金、環境税…。そう言えば、環境税については地球温暖化防止のテレビ番組でそんな言葉を聞いたような気もするが、具体的なことはわからない。直接税・間接税・所得税・消費税・住民税、そして環境税…。確かに、教科書で言葉だけ覚えても理解できない問題がある。よく考えてみれば、税金は僕達の生活のあらゆる部分に関わっている。だから逆に空気のような存在になってしまい、何のための税金なのかを深く考えることがないのかもしれない。次の日の早朝、地元の人達が軽トラック何台かに浜辺に散乱したゴミを積んでいた。生ゴミ、空き缶、吸殻…。後で聞くと、父は最初来た時に地元の自治会長と話す機会があり、「最近はみんなのマナーが悪くなって本当に大変なんだ」という嘆きを聞いていたそうだ。ああそうだったのか。ゴミ袋、キャンプ料金の意味は…。
 この夏、日本海で環境と税金について考えた。父は「税金だけが根本的な解決ではないが、それも含めて広く社会のことを見渡せる人間になってほしい」とも言った。この日のことを忘れず、僕はこれから勉強するつもりだ。今はみんなに支えられるだけの存在でしかないけれど、いつかみんなを支えることのできる存在になりたい。
京奈和自動車道
智辯学園中学校
三年 西   千 尋
 田園風景が広がる緑の中、我が家から数十メートルの所に、巨大な橋脚が立ち並び今なお、側道工事が進められています。京奈和自動車道建設工事です。
 用地買収に始まり、住居の立ち退き、途中遺跡発掘作業などもあり、実際の工事に取り掛かるまでにも数年を要し、今まで耳にしたことのない騒音と、大規模な工事を目にすることになったのです。
 途中、橋桁工事の段階で、地域住民への説明見学会があり、私も参加しました。ヘルメットをかぶりエレベーターで橋桁上へ。高所から見降す我が町の風景は別物であり、想像を絶する緻密で繊細な工法と技術に驚くばかりでした。そしてもっと驚かされたのは経費なのでした。橋脚一本数十億という噂が流れたりもしましたが、頷ける話であり、総工費ともなれば気が遠くなる額に違いありません。それを支えているのが税金です。数年後、私も車の免許を取得し、高速道路を利用することになると思いますが、この工事は車に関するものなので、ガソリン税が多く使われていること知り、私達の生活に最も身近である税また、税のしくみについて興味が湧いて来ました。
 私達中学生は税金の恩恵を多く受けている反面、唯一携わる税金といえば消費税です。その消費税も内税となり、間抜けにも税の存在すら忘れかけているのが実情で、高価格の買い物をした時以外は、大人の方でも同じ感覚ではないでしょうか。
 「のど元過れば熱さを忘れる」ということわざの通り、我々人間は、時が経つと忘れてしまうので、消費税が導入された時のあの不満、また税の恩恵を受けた時の喜びは、なおさら忘れてしまいがちです。だから税に対する意識が低まり、税に対するマイナスイメージばかりが浮き彫りになるのだと思います。
 こんな今こそ、自分の生活を振り返り、まわりを見渡し、税について正しく考える良い機会だと思います。高速道路建設工事によって、改めて税の重要性を認識した私ですが、きっとみなさんもお気付きになるはずです。
 「税」という漢字の意味を調べてみると、「貢ぐ」と記されています。そうです、強制的に払わされているのではありません。世の中の為、自分達の為に使っていただくと考えてはどうでしょうか。もちろん支払う側の思いに答えてくれる税金の活用は当然のことですが……。
 今はまだ税金、特に納税には関りのない私ですが、近い将来社会に参加していく者として学ぶべき事は、まだまだたくさんあると思います。多くの事を理解した上、少しでも社会のお役に立てる立派な納税者でありたいと思います。
十秒間でできること
那智勝浦町立宇久井中学校
三年 久保田 結 香
 「日本沈没」この間、私はこの映画を見てきました。それは、海底の様々なデータから、日本列島は地殻変動の影響でほとんどが水没するという衝撃的な内容でした。各地で巨大地震が発生し、日本列島がずたずたにされたのでした。
 映画の中での日本沈没ではありませんが、私の住んでいる那智勝浦町では近い将来起こるといわれている「東南海・南海地震」で大きな被害が出るのではと予想されています。まだ、印象に残っているスマトラ沖の大地震。テレビのニュースで流れていた津波の映像がいまでも頭に焼きついています。私の家の近くでも津波に備えた防波堤の工事が行われました。そして、各家庭には津波防災マップが配られ、地震が起こったときの避難場所や津波による浸水の想定も地図に書かれています。
 この前、新聞を見ていると「十秒で何をしますか」という記事が目に入りました。読んで見るとそれは、気象庁が「緊急地震速報」を始めたというニュースでした。「東南海・南海地震」のような海洋型地震の場合、地震と同地に出るP波という小さな揺れと大きな揺れであるS波との速度の違いにより何秒か前に大きな揺れがくるというのを知らせることが出来るということでした。
 しかし、まだ今のところは鉄道会社や病院、工場などの一部への提供と限られていますが、いずれはマスコミなどを通じて家庭にも知らされるそうです。
 大きな揺れが来た後の十秒と来る前十秒。同じ十秒ですが大きな違いがあると私は思います。揺れが来る前に火災が起こらないよう火を止めたり、家の中に閉じこめられないように出口を開けておいたり、ちょっとしたことですが、これで多くの命が助けられるのではないかと思います。
 夕食の時に、父が「このような緊急地震速報のシステムを作るのにも税金が使われているんだよ」と教えてくれました。私は全然そのことを知りませんでした。父の話を聞いて
「税金というと買い物をすると余分に消費税を払せられ何か損した気分になる」と考えていた自分の間違いにやっと気づきました。結局私は、本当の税金の使い道を知らなかったのです。
 「多くの命を守るために、税金が使われている」と考えると、今までと違った見方で税金ということを考えることができました。
 今日払った消費税の五十円玉がとても輝いて見えました。
大いなる決意
甲賀市立甲南中学校
三年 中 西 絢 香
 日本では近年、団塊の世代の多くの人が定年退職を迎えます。そして、戦後の日本を一からつくりだし、豊かな今日にするため、努力した世代の人たちの子供、それは、今の私たちです。私の父も団塊世代の一人、昭和二十二年生まれです。そんな私達は、これから大人になって、ひとりの国民として、納税の義務を果たし、社会を支えてゆく一員にならなくてはなりません。
 最近は、ニュースなどでニートやフリーターといった人が増加していると、報道しているのを耳にします。定職を持たないフリーターやニートの増加は、納税者としての自覚に欠けて、所得税や地方税など様々な納税額の減少につながります。また、日本は少子高齢化が急速に進んでいます。これは、女性の結婚年齢が高くなってきて、その結果子供が減ってしまうのだと思います。そして、働きながら、子供を育てることができる環境が整っていないことも少子化の理由だと思います。このような状況の日本は高齢化が進んでいるのに、福祉国欧州などに比べ、国民の負担が少ないということが表れています。つまり、年金や社会保障を受ける人が増えているのに、税金を納める人が、次の世代を支える人間が、確実に減っているのです。
 税とは、みんなが守られた生活を営むための会費のようなものです。だからこそ、みんなで負担し合うことで、安心で幸せな生活を営めるのです。学校施設などの充実、高齢者や障害者に対する社会保障の充実、自然環境の保護、犯罪の取締り、橋や道路などの計画的な建築、そして補修工事……。これら全ては、国や地方公共団体、自治体などによって行われています。これだけの大仕事をするのだから当然たくさんの費用を必要としています。決して一人の力ではできないことです。国民の「税金を納める義務」を果たすということは、豊かで安心して暮らせる社会を手にする事です。税が社会を支えている、という認識をもちたいです。私の生活では買い物の時に支払う五%の消費税と、貯金の利息にかかる国・地方税が身近な税金ですが、みんなが税金を負担しあって必要を賄っているのだ、と自覚が芽生えました。
 一方で、大切な税金が不必要なところで無駄遣いされているという記事など目にすると、子供ながら国と将来に対して不安を覚えます。
 国民が国を信頼して、税を納め、生活の安心を買う。そして、国は国民が求め必要としている安心を必ず形にする。私は、このように国と国民が信頼関係を築いていける未来を理想とします。
 そして、大きくなり、社会人になれば、幸せな日本づくりに貢献できるように、納税する自覚を持って暮らしたいです。
私と税金
函館市立光成中学校
三年 樫 野 里 理
 今まで私は税についてあまり考えることがなかったのですが、社会科の授業で「租税教室」があり興味を抱くようになりました。税の種類や国民にかかる負担、税がどのように使われるのかなど、さまざまな知識を学んだことが自分と税との関わりを見直すきっかけになりました。もし国民が税を納めていなかったら警察活動ができなくなる。つまり、犯罪だらけの暗く危険な町になってしまう。ゴミ処理も来なかったら、悪臭のする汚い町に変わってしまう。消防活動もなければ火災がおきてもすぐ火は消せないなど、身のまわりの生活と照らし合わせると税金はなくてはならないものだということがよくわかります。
 私自身も小学四年生の時に父がガンで亡くなりました。その時は大好きだった父がいなくなってしまう悲しみの方が強く、税のことは気にもとめていませんでした。当時、母は父の病院で寝泊まりをしていて、私は祖母の家から学校へ通っていました。ですから看病をしている母は働きにいくことができませんでした。では、なぜ私達親子が暮らせていけたのでしょうか。それは税が負担してくれたからなのです。その後も税は年金として私達を支えてくれているのです。
 また昨年の十二月には、私と母の近くに住む、おばから一本の電話が入りました。祖母がトイレで転んだ拍子に釘がでていた柱に頭をぶつけてしまったということです。すぐかけつけると頭から大量の出血をしている祖母がいました。おろおろしている私達の所に救急車はすぐきてくれて止血をして病院に運んでくれました。もし救急車が出動してくれなかったら大変な事になっていたかもしれません。こう考えると、すべての人が税によって支えられ生かされているのです。
 豊かで安心して暮らせる町を目指すなら一人一人の自覚が必要です。現在は、少子高齢化社会で一人にかかる負担も重くなってきますが私達の手で小さな子供から高齢者まで安心して暮らせる町を作っていきたいと思っています。そして、税を納めることが国の為であり自分の為であると思って、きちんと納めていきたいです。
 最後に、命はとてもはかないものです。今日一日を大切にし、人と人との絆をふかめ、皆が願っている「幸せで安心して暮らせる町づくり」を目指していきたいです。すると町はきっと良くなります。全国民が税金の大切さに気づき、納めてくれることを願っています。
「税」について
気仙沼市立気仙沼中学校
三年 小 山 千 尋
 「何を読んでるの?」
私は母に声をかけた。母は顔を上げ、「通知書」だと私に見せてくれた。それには、いつ、どこの病院に行って、どれくらい医療費がかかったのかが書かれてあった。実際に払っている金額は、その三割だと教えてもらった。
 我家は自営業なので、国民健康保険に加入し、月々保険税を納めているのだそうだ。だから、病院にかかった時には、医療費の三割の負担で済むという。私はそう聞いても、必ず払うとは限らない医療費のために、月々保険税を納めるというのは、損をしているような気がしてならなかった。母は、そんな私の気持ちに気づいたのか、
「我家はずいぶんお世話になったのよ。」
と、昔を懐かしむように話をしてくれた。
 私は今はとても元気で丈夫だが、生まれた時は千グラムちょっとで、生死の境をさまよい、仙台の日赤病院のICUに三ヶ月間入院していたという。ICUの一ヶ月の入院代は、保育器に入っているだけで百万円、それに治療費が加わる。その上私は、生後一ヶ月で手術まで受け、その手術代は…。三ヶ月間の入院で我家は破産・一家離散……になってしまうような金額だそうだ。しかし、この健康保険のおかげで、月々七万円の治療費と三万円のおむつ代だけですんだのだという。
 私は今、ちょうど社会の課題で税について調べていた。国の歳出部門で一位をしめる「社会保障関係費」の中にこの「国民健康保険」があったのを思い出した。国の財政というと、とてもかけ離れたところで行なわれているような気がするが、私の身近なところにあったのだ。いや、私自身が使っていたのだ。
 母の話から、「無駄」だと思っていた保険税に対して、ちょっと考え方が変わった。確かに医療機関にお世話にならない人もいるだろう。でも私たちはお世話になった。だから今度は、誰かの生命のためにそのようなお金が使えるようにしたいと思った。
 「税金」とはこういうものだったのだ。今まで「とられる」というマイナスのイメージが強く、最初から肩に力を入れて考えていたような気がする。でも、よくよく考えてみれば、その「税金」は私達の身近なところで、私達自身が使っているものがたくさんあった。「税」を、私達が安心して生活を送れるようにするための「会費」ととらえていかなければならないのだと思った。
 私達がこれから抱える問題はいろいろある。「赤字財政」、「消費税率」など、まだ中学生の私にとっては全て難しいものばかりだ。しかし、自分達の社会、自分達が暮らすこの国を守るために私なりに考えていこうと思う。
税金で 作る明るい まちみらい
一宮市立奥中学校
一年 神 田 知 香
 私は、先日、税の標語を考えました。今まで税金のことなんて、考えたことがなかったけれど、私も一人の納税者として、税金の使われ方が分かり、税金を納めたいと思えるような標語にしました。
 私の税に関する知識といえば、何か物を買うと、消費税がついてくることだけで、税についてあまり良い印象を持っていませんでした。そこで、本やインターネットを使って、税の使い道について調べてみました。
 政府の支出の全体を大まかに表した歳出を見て、驚いたことは、一番の税金の使い道が国債費で借金の返済に使われていることでした。また、最近、少子高齢化社会問題をよく耳にします。これ以上の借金を増やさず、さらに、たくさんのお年寄りを私たちで支えていくのは、とても大変で、税金もかかるので不安な気持ちになりました。その上、一人ひとりが決められた税金を正しく払うことは大切なことなのに、最近のニートと呼ばれる若者で税金を払わない人がいるということなので、ぜひ、税金の大切さを知り、きちんと払ってほしいと思います。
 また、この国のたくさんの公共物が税金でできていることも分かりました。学校や図書館、私たちが使っている教科書もそうです。私たちの町のエコハウスにつくられたビオトープや公園、道路工事や火事になった時の消火活動も全て税金でまかなわれています。当たり前のようにある物ある事が税金なしではできないと気づくことができました。
 さらに、外国と交流のための国際協力を進めるために、私たちが納めた税金が使われていることが分かりました。スマトラ沖大地震やアメリカのハリケーンなどの災害に対する援助金や援助活動の費用も税金から出されていました。これらの政策は、今すぐには、結果が現れないかもしれません。しかし、これからの日本や世界にとっても、また、私たちの子孫にとってもなくてはならないものになると思います。
 税は、色々なことに使われていると改めて分かりました。今の歳出の内容で、本当に無駄に使っているお金は無いのかなあと思います。少子高齢化の中で厳しいとは思うけれどもう一回考え直して、だれもが安心して暮らせるようになるといいと思います。近い将来たとえ消費税が上がっても、私たちの生活が本当に良くなるなら、私はそれでいいと思います。今までなくなってしまえばいいと思っていた消費税ですが、これで私たちの生活が良くなるんだと思いたいです。
 そして、私自身もこれから先、他人まかせにするのではなく、有効な税金の使い道とはどんなものなのか、真剣に考えていきたいと思います。
日本と世界の税の違い
新城市立鳳来中学校
三年 桐 山 昂 大
 十五歳の僕たちに関係のある税は消費税くらいだと思います。しかし大人になると別です。日本には、多種多様の税があり、まず代表的なものは、サラリーマンは一ヶ月に一回給料から税金を納めているそうです。まったく税というものを知らなかった僕は素直に驚きました。
 最近は、税金を高いといっている人をよく見かけます。確かに所得税・消費税・資産税など支払う税はたくさんあります。人それぞれ違いがありますが、国税及び地方税について国民一人当たり年間約六十万円を払っているというデータが出ています。はたしてこれは高いのだろうか。と疑問に思いました。
 今の日本では、少し具合が悪いと救急車が来てくれます。それに道を歩けばみんなで遊べる公園があります。ゴミを所定の場所に置いておけば回収してくれます。学校でも進級すれば新しい教科書がもらえます。これらのことは僕たちが受ける当たり前のサービスなのでしょうか。これらの費用は、税金から出ていて使われています。
 他の先進国ではほとんどが日本より高い納税額です。日本より税額が低いのはアメリカぐらいです。けれども多くの人が望んでいるような「安い納税額」のアメリカは逆にお金を多く支払います。学校の教育費、施設費をすべて自分の家で払い、ケガをしたら多くの医療代を自分で支払わなければなりません。
 それに比べて、納税額が一番高いスウェーデンは納めるお金こそ高いですが、とても有効に使われています。老人施設などバリアフリーにおいて世界で一位なのは税金のおかげと言っても過言ではないと思います。けれど日本とスウェーデンでは税に対するあきらかな違いがあります。それは、税金を「とられる」という日本人の意識と「責任を果たす」「当たり前のこと」というスウェーデン人の意識の違いです。
 昔、日本は米を税として納めていました。一生懸命耕して育て作った米を奪い取られてしまうという日本の歴史から「うばわれるもの」というイメージが付いてしまったのかもしれません。この意識をスウェーデンのように当たり前のように感じることが日本には大事で、滞納や脱税を無くすきっかけになると思います。
 自分もあと数年たてば税金を納めなければなりません。今、税金のこと調べ理解したからこそ自分の責任を果たそうという気持になります。今後、もっと税を知るにつれ、税金の大切さを意識しながら納めていきたいと思います。
 税金を納めるということは、責任を持ち、周りの人々と助け合う第一歩だと思いました。
税を身近に感じて
白山市立美川中学校
三年 東   陽 子
 現代の日本が抱える税をめぐる問題のひとつに「少子高齢化」が挙げられる。さらに近い将来、三人に一人が六十五歳以上の高齢者となる「超高齢化社会」になると予想される。
 私にも白寿を迎えて元気な曾祖母がいた。しかし、百歳に近づくにつれ、ベッドから動けなくなり、介護サービスを受けて、お風呂に入れてもらっていた。四六時中、介護している祖父母も高齢者という「老老介護」だったので、祖父母も大変助かったと言っていた。曾祖母もきれいにしてもらい、気持ちがよかっただろう。「みんなが払っている税金のおかげで、わずかな費用で介護サービスが受けられるんだよ。介護する家族も大助かりだね。」と、祖母が教えてくれた。それからしばらくして曾祖母は亡くなったが、うれしそうな曾祖母の笑顔を思い出すたび、税金のありがたさを感じている。そして祖父母の介護生活にとっても大切な役割をしてくれた介護保険制度に感謝している。そして、税がとても身近なところに活かされている事を曾祖母の体験を通して知り、税金の大切さを改めて感じた。
 今後、高齢者が増え続ければ、ますます福祉や介護の為の費用が必要になり、税金の役割は増えていくことになる。しかし、出生率の低下による「少子化」で労働力人口の割合は減少している。その上、フリーターやアルバイト、ニートと呼ばれる進学も就職もしていない若者の増加で、労働力人口は一段と減る一方である。さらに最近では家族構成の変化もあり、親に生活費を負担させ、親元から通うパラサイトシングル現象が男女共に広がって、晩婚化になり、困ったことに少子化をいっそう加速させているようだ。これらの社会的変化は、これからの税のあり方を考えていく上でとても重要となり、税収の不足分をどう補っていくかが一番の課題となりそうだ。
 そういえば昔、ヨーロッパの南東部にあり、労働力不足が悩みの種となっていたブルガリアで、未婚の人に「独身税」というおもしろい税金があったという話を聞いた。人口を少しでも増やそうと必死に様々な対策が考えられていることに驚き、とても感心した。
 税金は、社会を支え、私達の暮らしを発展させていく為に欠かせない重要なもので、みんなの助け合いの心と人を思いやる心がプラスされたとても大切なものだと思う。税は、公平に負担すべきで、集められた税金は私達のよりよい未来の生活の為に決して無駄に使われてはいけない。なぜなら税金は一人一人の思いやりから成り立っているのだから│。
 税を納めることは決して楽なことではないけど、少子高齢化の現代だからこそ「成せば成る」の精神を持って税についての理解を深め、良き納税者の一人になりたいと思う。
 子供からお年寄りまでみんなが笑顔で暮らせる明日になるように。
税金は、ひとりのために、みんなのために
広島大学附属東雲中学校
三年 平 岡 知 己
 私が税金の恩恵受ける機会は、生まれてすぐにやってきました。私は「臍帯ヘルニア」といって、小腸が体外に飛び出した状態で生まれました。救急車で、広島市民病院に搬送され、生後、二時間目に手術。手術は成功しましたが、その喜びも束の間、その費用は高額でした。両親は、予期せぬ事態を受け入れなくてはならない不安に加えて、経済的にも負担を強いられることになりました。
 ところが、乳児医療保険が適用されることになり、実際に支払った医療費は、ほんの少額だったそうです。看護婦さんから、
「保険申請のために、お子さんの名前を早く付けてあげてください。」
と告げられた両親は、ありったけの思いを込めて、「己を知る」と書いて「知己」と名付けてくれました。大勢の人々に支えられて、命が守られたことに対する感謝の気持ちを、容易に伺い知ることができます。
 私は、生まれた頃の話を聞く度に、医療の技術、医療の体制、医療に携わる人々……自分を取り囲む環境に対して、ありがたく思うと同時に、自分を大切にして生きなければと、気持ちを引きしめるのです。
 私は、中学校に入って、社会科で、税について学習しました。
 そして、私が受けた医療費の援助は、税金からまかなわれていることを知りました。「国民だれもが医療を受けられるようにするためのシステム」の基盤は、税金にあったのだなと思いました。
 私たちが納めた税金を、医療整備に使い、結果として、私たちが医療サービスを受けることができるという見事な仕組みです。
 さらに、税金に関する仕組みで素晴らしいと思ったのは、道路整備・教科書の無償給与・ODA・ゴミ処理・警察費など、様々な分野に渡って、税金が、各々、有効に使われているということです。
 現在、私は、日常、税金のありがたさを意識することもなく、当たり前のように、水道の栓をひねり、道路を利用し、教科書で勉強しています。でも、かつて、私が危機的状況に置かれた際に、税金が、私ひとりのために役立ってくれたことも、事実です。
 これからの人生、私は、納税者としての義務を果たしていくことになるのでしょう。そして、そのお金は、多くの人々のために、また時には、ひとりの人のために、役立てられていくことでしょう。
 ただ、大切なことは、使われていくお金のどの場面においても、その使われ方が、人が生活していく上で有益な使われ方をするべきだということだと、強く思います。
税金は助け合いの心
東かがわ市立引田中学校
佐廣 明日美
 私の中学生活三年間に使われた教育費は、約二百八十二万円。あまりの額の多さに驚くと共に、感謝の気持ちが大きくなりました。
 地球上には、勉強したくても貧しくて学校へ行けない子供たちが沢山います。日本は、全ての子供が平等に教育を受ける義務が憲法で定められており、大人の人達が一生懸命働いて納めた税金で、私たちは義務教育を受けることができ、ほんとうに幸せだと思います。
 二年前の八月三十一日、私の家は、台風十六号で床上浸水の被害にあいました。使えなくなってしまった畳などの山のような家財道具。家族は、毎日その片付けにおわれました。その時、市の職員の人達やボランティアの人達が、片付けを手伝いに来てくれて、とても助かりました。普段は、お金を払って引き取ってもらう電化製品や粗大ゴミも無料で取りに来てくれました。浸水した床下にまく石灰や消毒液も市が用意して無料で配ってくれました。これも、全て税金でまかなわれています。
 当たり前のように思っていることが、何か困っている時には、そのありがたさが身にしみてよくわかります。
 その後、やっと片付けが終わりホッとしていたのも束の間、十月に、また台風二十三号が通過し、またもや浸水被害にあいました。
 その時は、沢山の川が切れ、氾濫し、私たちの中学校も運動場が池のようになり、翼山のテニスコートも山崩れにあいました。自然災害は、とても恐ろしいです。台風の翌朝、台風で流れ出た土を片付けていた祖父が、過労で倒れ、母があわてて救急車を呼び、台風で道がいくつも寸断された中を病院まで搬送してくれました。そのお陰で、祖父は元気になることができました。
 もし、税という制度がなければ、災害の時に無償で助けてくれる人もいないし、私達の健康や安全を守ってくれる人もいなくなり、決壊した川や道路も整備されません。それはとても不安で、考えただけでも恐ろしいです。
 台風の後、県や市は、被害にあった家に対して、地方税の特別措置として、「納期限等の延長」「納税の猶予」「減免等」の制度を設けてくれたと祖父が教えてくれ、その書類を見せてくれました。我が家も、その年の十二月から半年間、住民税が減額されていたことを母が教えてくれました。
 税といえば、とられるというイメージが強いですが、それだけではない、何か心が温まる思いが今はしています。
 税金は、日本国民みんなの「助け合い」の心で成り立っているように思います。不況の世の中で、税金を納めるのはたいへんだと思います。でも、結局は自分たちのためになることなので、少しでも世の中が住みやすくなるように、私も大人になったら、きちんと納税の義務を果たしたいと思います。
大切な税金
福岡市立席田中学校
三年 野 元 優 美
 全校集会があるというので、体育館へ向かった。「また何かあったのかな。」そう思った。先生は前に立ち、話を始める。
「先日、トイレのタンクにテッシュペーパーを詰まらせて、トイレを壊した人がいます。また、机や壁に落書きをしたり、窓ガラスが割れたりする事が、ここ最近多すぎます。みなさん一人一人が自分自身の行動を見直して、学校にあるもの全てが、公共の物だということを忘れないで下さい。」
そう言って、集会は終わった。
 「わざわざ体育館に集まって話すようなことでもないじゃないか。」
教室に帰るなり、そんな声が行き交う。トイレのタンクとか、机とか言ったって、どうせ学校のなんだし…そんな雰囲気だった。誰一人として、反省していない。いくら自分じゃないにしても、少しくらい考えたっていいんじゃないか。わざわざ集会をしても、これでは意味がない。自分一人考えて、惨めだった。
 そんなとき、壁側に座っていた私は、あるものを見つけた。それは、落書きだった。それまで、落書きなどあまり気にしなかったけれど、見てみるとものすごい数だった。その落書きを、指や消しゴムを使って丁寧に消していく。指が真っ黒になるまで消し続けた。私は、学校にあるものが税金でまかなわれていることを知っていた。みんなのお父さん、お母さんが一生懸命働いてもらった、大切なお金の一部がここにはある、そんなことを考えながら消していた。すると友達から、
「なんでわざわざ消したの、せっかっく書いたのに。」
と言われた。胸に何かが突き刺さる思いでいっぱいになった。私は「知らないでしょ、ここにあるもの全て、あなたの親や周りの大人が一生懸命働いてくれているからあるんだよ。なんでそんなこと言うの。」と、強く言ってやりたかった。しかし、
「あ、ごめんね。誰が書いたのかわからなくて、消しちゃった。」
そう言うしかなかった。
 それから、落書きを見つけるたび、意地になって消し続けた。言葉で言えなくても、いつかきっと気付くはず、そう信じたのだ。
 しかし、日に日に消さなくなっていった。もう飽きたのか、いえ、そうではない。消さなくてもよくなっていたのだ。どこを見渡しても、落書きが一つもない。そして、トイレのタンクの事件はもちろん、故意にするいたずらが無くなった。学校全体が落ち着き始め、窓ガラスも割れなくなったのである。私は、心の底から嬉しさが込み上げてきた。自分を信じること、そして、公共の物を大切にすること。これは全て、「税」という無くてはならない存在に学ばせてもらった。これからも税金のことについて、もっと理解を深めたい。
日常生活の中で気づかされたこと
遠賀町立遠賀中学校
三年 須 藤 篤 史
 先日、風邪をひいた私に母は「これとこれだけ持って行けば大丈夫だから」と健康保険証と千円札一枚を渡し、私は近くの内科医院へ行くことになった。これまで一人で病院に行ったことがなかった私は何も考えることはないまま家を出た。
 病院に着き、受付で健康保険証を提出し、ロビーで呼ばれるのを待っていると、診察を終えた患者さんが窓口で薬の処方箋の受け取りと引き換えの様に、お金を支払っていた。その後も、数人のやり取りを見ていたら、支払い額の多い人少ない人、様々いることに気付いた。そこで、ふと私は千円で足りるのかとても不安になった。慌てて外に出て、母にメールで「もし千円で足りなかったらどうするの?」と送信した。母からの返信は「絶対に足りるから大丈夫」だった。まだ診察も受けてないし、どんな症状でどれだけの薬を渡されるかも分からないのに何であんなに自信があるんだろうと、不思議に思っていた。
 診察を終えて、窓口の人から呼ばれ「三日分のお薬があります。今日は八百十円です」と言われた時は、とにかくホッとした。私は薬局に行き、薬を受け取り帰宅した。
 帰宅してすぐ母に「何で千円で足りるって分かったの?症状が単なる風邪だから、千円で足りるって思っただけ?」と尋ねた。すると母は「私達は母子医療だから、ほとんどの場合、初診料だけで助けてもらっている」と教えてくれた。私は気になったので、医療について調べてみた。
 初診料は時間内外・休日・深夜などで違いはあるものの、医療の三割が自己負担となっている。ということは、七割は運営している地方自治体と国の支出である。私の家庭は、その三割の自己負担さえも免除されていることを初めて知った。税金によって私の健康は守られているんだと痛感し、税金に感謝の気持ちでいっぱいになった。
 今思えば、税金は色々な所で活躍している。中学校生活もその一つだ。税金のおかげで私達は毎日楽しい日々を過ごせている。私達国民の生活は、税金によって支え助けられ、税金によって安心安全が守られているのだ。
 そんな税金の為に私が出来ることは、今しっかり知識を身につけ、将来就職し、一生懸命働いて、きちんと納税することだ。これからも税金に対する感謝の気持ちを忘れずに、勉学に励んでいきたい。
税の未来
壱岐市立田河中学校
三年 安 永 真由美
 最近よく耳にするようになった少子高齢化問題。三年生になり、私も公民の授業で詳しく勉強するようになりました。でも私は、この問題が大きく税に影響を与えるとは思っていなかったのです。去年、この作文を通して税への理解を深めることができたと思っていたのに、まだまだ浅い自分の知識に不安を感じました。近い将来、納税者の一員となる私たちだからこそ、もっと税を身近に感じなければならないのです。
 初めて「少子化」という言葉を聞いた時、なぜそれが問題となっているのか、私にはわかりませんでした。子どもを産むかどうかはその人の自由だ、とすら思っていました。でも、今の日本にとってはとても深刻な問題なのです。現在、少子化が進むと同時に高齢化が進んできています。高齢者が増えるということは、医療や介護に必要な税金が増えていくことになります。つまり、少子化が進めば高齢者を支える納税者が減り、税の負担が大きくなってしまうのです。
 更に最近では、「ニート」と呼ばれる、若いのに就職しない人たちが増えてきています。その分所得税は低いわけで、税を納めずに生活している人もいます。少子高齢化が進む日本の社会に、このような人々が増え続けると、どうなってしまうのでしょうか。私はとても不安を感じます。私が納税者になる時、働かない人たちの分まで必死に働き、高齢者を支えていかなければならないのでしょうか。「ニート」と呼ばれる人たちだって、あらゆる場面で税に助けてもらっているはずです。だからこそ、きちんと税を納めることが、その恩返しではないかと思います。
 私には、八十歳になる祖母がいます。祖母は最近足を痛めてしまい、一人で歩くことが少し困難になってしまいました。ある日の朝ドリルのような大きな音がするので目が覚めました。それは、歩くことが困難な祖母が少しでも楽になるようにと、手すりを取り付けるための工事の音だったのです。家中に取り付けられている手すりを見て、私は母に尋ねました。
「お金、けっこうかかったんじゃない。」
すると母は、税からの援助があるから、一割しか負担しなくていいということを教えてくれました。税のおかげで、祖母の生活は楽になっています。
 私も将来、年をとれば何か不自由になってしまうことがあると思います。その時、税があって良かったと、感じることができたら幸せでしょう。でもこのままだと、日本の社会は崩れていく一方です。そんな今だからこそ、一人一人が関心を持ち、良い解決方法を出さなければいけません。社会のために税が使われみんなが笑顔になるのなら、私は喜んでその力になりたいです。
                       
  さくいん (学校名:50音順)  (氏名:50音順) へ戻る  
 トップページへ 

Copyright(C)Ashiya-Higashinada nouzeichochiku kumiairengokai. 2005 All rights reserved.