芦屋東灘納税貯蓄組合連合会
トピックス 

40回「税の作文」優秀作品 

 
少子高齢化社会と税金
大淀町立大淀中学校
三年 日 裏 幸 子
 日本の人口は、戦後ずっと増え続けてきたが、現在出生率がめざましく低下したため、減少していく時代に入ったということだ。また、日本人の平均寿命は、男性はもうすぐ八十歳になり、女性は八十五歳を超えて、五十年の間に約二十歳も伸びているようだ。急激に少子高齢化社会に突き進んでいくということだ。
 このような時代になると、安定した生活を維持していくための社会保障の費用が増加し、その費用を負担する働きざかりの世代が減っていきその役割・税負担がますます重くなっていく。平成十二年では六十五歳以上の高齢者一人を働き手三・六人で支えていたが、十九年後の平成三十七年には、一・九人で支えることになる。
 わが家では、おじいちゃんが今年四月の誕生日で八十歳になった。おじいちゃんは、『リューマチ』、『痴呆』その他にも数えきれないほどの病名を持ち、療養型の病院に入院している。下半身が動かないため、ベッドでの時間が一日のうちでほとんどだ。
 おじいちゃんが負担すべき医療費の金額はどんどん増加していく。しかし、相互扶助の精神に基づき作られた社会保障制度により一部の自己負担金を支払うだけで安心して安全な場所で日々を過ごすことができる。もちろんおじいちゃんが負担すべき税は、働いてきた今まで、そして年金生活となった今もきちんと納めているが、増大していく医療費の全額を負担しなければならなくなったとしたら、わが家の生活はすぐに崩壊してしまうだろう。
 少しの税負担でおじいちゃんの生活は守られているのだ。
 平成三年生まれのわたしは、平成三十七年には三十四歳。働き手の一人となって、しっかり社会を支えられるようになっていなければいけない。なぜなら、父や母が税で支えてもらわなければならない年齢になっていくからだ。
 わたしたちが大人になり仕事を選んで働く目的とはなんだろう。それは安定した家族の生活を維持するためだけではなく、多くの人々と共に社会に参加し、自分にできることを見い出していくということだろう。わたしたち一人一人が、社会の一員として、税の支え手であるということを再認識しなければならない。社会の中に暮らす全員がこの「税のしくみ」により、より豊かな生活を送ることができ、将来誰もが迎えることになる老齢化社会に不安を持つことのないような公正な税負担にすることが大切であると思う。
税について
奈良市立富雄中学校
三年 山 秋 優 太
 「消費税なんてなんで払わなければいけないんだ。」これが僕の小学校の時ずっと思っていたことです。小学校のときは何を買うにしても払わなければいけない消費税がすごく不満でした。しかし、中学校になって税金のことについて知る機会が多くなり考え方が変わりました。税金にはいろいろな種類があり、それらは公共の施設などに使われていることを知りました。そして今は、もし税金がなかったらどうなっているのだろうと考えるようになりました。
 僕は、中学校の三年間、硬式テニス部に所属していました。三年間ほとんど休むことなく毎日部活に通い続けていました。顧問の先生がよく言っていたことがあります。「君達は、地域の人達の協力でテニスができてるってことを考えながらテニスをしなさい。」僕は「なるほどなあ」と考えました。よく考えてみると、このテニスコートや運動場、それだけでなく自分が学校で使っている椅子や机、体育館や校舎まですべて国民の納めている税金によって作られているということを思い出しました。大人たちは毎日働いて給料をもらってその大切なお金の中から税金を払っている人もいるわけです。しかし、小学生や中学生などは毎日学校で勉強して自由に公共の施設で遊んだり部活動をしたりしています。大人たちはもしかすると働きたくないと思っているかもしれません。また、子供たちと同じように自分の好きなことやスポーツをしたいと思っているかもしれません。そう考えると、毎日感謝しながら勉強や部活動をしなければいけないと僕は思います。
 しかし、それは税金のことだけではありません。僕たちが使っているボールは地域のテニスクラブの人からもらっている物です。しかも、そのテニスクラブの人たちは五、六〇〇球もある非常に重いボールをいつも学校のテニスコートまで運んできてくれます。僕は「なんていい人達なんだろう」といつも思います。そして僕たちテニス部は他の部活動の人達は地域の人達にすごく期待されていることが実感できました。顧問の先生は、こういうことが言いたかったんだと思います。部活を引退した今は、より、そう考えるようになりました。そして税金はとても大切なんだということが強く実感できました。だから、もっと税金が使われている物の大事にしていこうと思いました。
 もし、将来増税されることがあってもそれは仕方ないかもしれません。それは、もし税金がなかったらということを考えるとよく分かります。
 僕が将来仕事をして給料をもらい税金を払うようになったらもう一度この中学生のときのことを考えてみたいと思います。自分の払った税金おかげで喜ぶ人がいることを実感しながら仕事をしたいと思いました。
白良浜が教えてくれたこと
白浜町立白浜中学校
二年 家 高 利 奈
 「税の作文、書いた?」
 夏休みも、もう終わりに近づいたある日、白良浜で一緒に遊んでいた友達に尋ねてみた。すると、全員から「書いたで。」と返事が返ってきた。
 この日はくもっていたが、観光客でにぎわっていた。白良浜は、いつもと変わらぬ白さで輝いている。この砂は、オーストラリアや中国から輸入されているそうだ。輸入するには、お金がかかる。そのお金は国からまかなわれている。つまり、私達、一人一人が納税者として納めている税金から成り立っているのだ。観光客の方々が「きれいやね。」と言っているのをよく耳にする。そんな言葉を聞くと、私もうれしい。何よりうれしいのは、白砂の海岸を守り、自然環境を保護するために、ほんのわずかであるが、私も協力しているように考えられることだ。
 以前、母が、
「昔は、色々な国に納める税金はあったけど消費税はなかったから良かったのに、今あるからいややわ。それやし、まだまだ上がるんやで。でも、フィンランドは消費税がすっごい高いかわりに、医療費とかは安いんやって。だから、若い人も納得してるんやで。」
と言っていたのを思い出した。
 確かに、母と同じように消費税がいやだと思っている人は少なくないと思う。特に日常生活を保維する主婦にとって負担であるかもしれない。
 しかし、フィンランドなどの国々は消費税が高い分、公共サービスが良いのだから、日本の消費税も都道府県・市町村で、私達が日々豊かで安心して暮らせるための大切な費用だと考えればいい。現に、「税」というものは国にとって、大きな役割を果たしている。
 税の行方。それは、私達の生活からかけはなれていると思っていたが、本当に身近なものである。まずは、教育費や教科書の負担。そして、生活や安全を守るための警察・消防費、国民医療の公費負担。それから、市町村のゴミ処理費。全部全部、生活に大きな必要性があるのだ。
 私達は十分に、税の使われ方、果たす役割や重要性を理解したうえで、一人の納税者であるということを自覚すべきである。「税」は、一般にマイナスイメージでありがちだが、プラスで考えると、世界が広がって見え、税に対して考え方もちがってくると思う。
 大きな弧をえがくようにして白砂が壮大に広がっている白良浜と同じように、税も壮大に広がっている。税を見直してみよう。きっと、私達の為になっていることが分かって、次世代の考え方も、変わってくるはずだから。
二度目の笑顔
印南町立印南中学校
二年 芝   千 晴
 私達の周りには、「ああ、便利だな。」とか「これがあって助かったよ。」というものがあります。それが私達の一番大切な命を救うためのものだとしたら、大変重要なものなのです。
 一昨年夏の夜に一本の緊急の電話がありました。それは、「祖母が倒れた。」という知らせでした。祖母は、救急車で病院に運ばれ、私達が駆けつけた時にはすでに心臓は停止し、呼吸もありませんでした。その時、「和歌山市の病院へ行けば命を助けられる可能性がある。」とお医者さんに言われ、すぐに救急車が全速で高速道路を走り、搬送してくれました。病院で治療を受け、祖母は、一命をとりとめることができました。
 私は、ほっとしたのと同時にお医者さんや救急隊員の人たちに心から感謝しました。
 私達がその知らせを受けてからずっと私の心の中に祖母のいつもの笑顔が浮かんでいました。私を誉めてくれる時、なぐさめてくれる時、いつも笑顔でした。私は、「もう一度あの笑顔が見たい。」と祈りました。
 祖母が退院して真っ先に私の目に飛びこんだのは、あの笑顔でした。祖母は、「一度死んで、又命をもらった。」と言います。「お陰で助かった。」のだとも。その「お陰」とは、お医者さんや救急隊員の人たちの一所懸命な処置はもちろんのこと私達の側には救急車があり、緊急時にはいつでも出動してくれるシステムがあるということだと思います。
 今日も私の祖母のように全国で多くの人々が命を救われています。
 そのような事があるにもかかわらず税は、悪者のように思われがちです。それは、飛鳥時代、大化の改新の頃に「租・庸・調」という形で国民に税が課せられ、重税に苦しんだ過去の「課せられる」「搾取される」といった悪いイメージがまだ人々の胸にあるのかも知れません。
 しかし、現代においては、私達の周りを見渡してみると、税によって造られた物、税によって成り立っているシステム等、私達の日常生活を便利に、守ってくれるものとして、私達の元へ返ってきています。
 私は、自分たちの生活が税金によって支えられているのだということを祖母を通して知ることができました。
 私は、祖母の二度目の笑顔を見られたことに感謝しています。
 そして、このような意義のある税金の使われ方で私達の生活や心がより豊かになっていくことを願っています。
 これから私は、大人になり納税をする一人として、又、国を背負っていく一人として税のことをもっと勉強し、笑顔が増えていくように努めたいと思います。
身近にあった税金
延暦寺学園比叡山中学校
三年 橋 井 国 明
 僕が初めて税金について考えたのは、小学校四年生の時だった。地域の税務署が主催する「タックスセミナー」があり、ミシガンに乗れるのが楽しみで応募したところ当選し、母と一緒に参加した。そこでは、税金に関するクイズなどのイベントがあり、そこで初めて「税金ってこんな所で使われていて、みんなの役に立っているんだ。」ということを知ったように思う。しかし、その時点ではそれほど深く考えることもなく、みんなで使う税金なのだから、きちんと払わなくてはならないんだなという記憶が残っているくらいだった。
 その後、改めて僕が税金の大切さを身にしみて感じるように出来事があった。それは、僕の父が心臓の手術を受けた時だった。心臓の手術に要する経費は大変高額で、母から聞いたところでは、何百万円もかかるようだった。しかし、父は心臓の手術を受けたことにより身体障害者一級という認定を受けたため、その費用は全て公費から負担されるので支払う必要はないとのことだった。「公費負担」って何だろう?母は、「税金から支払われるということです。」と教えてくれた。そうなんだ。今まで漠然と、「みんなのための税金、どこかで使われている税金」としか思っていなかった税金が、こんな身近に使われるのだということに改めて気付き、そして税金に支えられているということを実感した。
 その後も障害者医療補助制度により、毎月の通院費や大量の薬代も補助されて、父は多額の医療費の心配をすることもなく病院に行くことが出来る。もしも税金がなければどのようなことになっていただろう。国によっては、医療費が高額で支払えないために病気でも医者にかかることの出来ない人がいたりすると聞く、そのような人達からすると本当に恵まれていると思う。
 これから先、僕も社会人となり納税者となるだろう。きっと以前の僕だったら、働いてせっかく得た所得から税金を「取られる」くらいの認識しかなく、文句も言っていたかも知れない。税金を払わなくて済む方法を考えて、得したような気分になっていたかも知れない。けれど、本当の意味でみんなを支えてくれている税金のほんの一部でも実感した僕は、税金の正しい使われ方について関心を持ちながら、社会の一員としてみんなのために生かされる税金を心を込めて納めていきたいと思う。税金に支えられるだけでなく、税金を納めることの喜びを感じたいと思う。
税との関わり
近江八幡市立八幡東中学校
三年 大 金 由 佳
 私は学校から帰宅した時、決まって家の郵便ポストを開けて、何か入ってないかを見ます。ある日、市から送られてきた茶色の封筒が届いていました。私がそれを父に渡すと、「今年もこんなに納めるのか。」と父は、ため息をつきました。父が手にしていた用紙には、かなりの金額が書かれていて、それを税金として納めるのかと思うと、なんだか自分の家が損したような気持ちになりました。
 それからまたある日、市から同じ様な封筒が届きました。私は、またお金を払うのと母に渡すと、「違うよ。これは市から小さな子供にお金を支給してくれる手続きの手紙だよ。」と教えてくれました。それは「児童手当」という制度で、「私もそのお金をもらっていた。」と聞くと、私がもらっていたのは三歳までだったそうです。それが、今年から中学生になるまでの子供達が対象になり、今小学六年生の妹にも、手続きの知らせが届いたのでした。
 私は、今までそんな制度があるなんて知らず、そして私が受給していた時のお金は、幼稚園の入園に必要な物を買うために使ったという話を初めて聞かされました。でも、もう中学生の私には関係のない話だと言うと、母はもう一つ教えてくれました。「児童手当はあなた達の将来のためにあるのよ。」と言いました。どうして私達の将来と関係があるのだろう。
 その答えは「少子高齢化問題」だったのです。今、急速にこの問題が進んでいる日本はこのままでは、納税者が減り、お年寄りばかりが増え、お年寄りの生活を支えられなくなります。そうならないために、次世代の納税者になる子供を増やそうと、子育ての負担を減らすなどの努力がなされているのでした。
 私は今の税金が、将来日本の国がいつまでも豊かに暮らせるために、使われていることを知り、とてもありがたく思いました。そして、税金を納めることは損をすることだという意識は変わりました。
 しかし、今の日本人は税に対しての関心が低く、脱税や滞納者が増えています。こうした問題を、解決していくためには、国民一人一人が納得できる、無駄のない使われ方がされるべきなのではないでしょうか。
 「納税の義務」は、親から子へ、子から孫へと、世代交代をし、これから先も日本国民の義務として続いていきます。私は、「義務だから仕方がない。」と税を納めるのではなく、「私たちのよりよい生活のために」と意義をもって税を納められる、納税者になりたいです。そのためには、大切な税によって建てられた学校で、今しっかりと勉強することが大切なのだと感じました。
僕の納税
札幌市立厚別南中学校
二年 島 谷 二 郎
 僕の祖父は七年前から入院しています。その当時すでに祖父も祖母も定年退職していたので、七年もの間入院費をどのように払ってきたのかいつも疑問に思っていました。また、入院費だけでも膨大なのに祖母は僕達が遊びに行くと、いつも御馳走してくれてたくさんのお金を使っているように感じます。「無職なのにどうしてお金があるの。」と尋ねると、母は年金のお陰だと答えてくれました。祖父母は勤めていたので現在は二人分の年金で暮らしています。さらに、膨大だと思っていた入院費も実は、介護保険という制度によって、ほとんどが国や市町村によって賄われていることが、調べていくうちに分かりました。年金と介護保険、この二つによって祖父母も生活が支えられていたのです。
 これらの制度は加入者の積み立て金と税金で成り立っています。税金には直接税と間接税があります。中学生である僕には直接税を納める収入はありませんが、買い物をすると消費税という間接税を納めることができます。僕のささやかな納税も、もしかしたら祖父母の生活を支えることに繋がっているのでは、と考えると嬉しくなります。そしておそらくは、祖父母以外のたくさんの人の役に立っているのでしょう。
 僕は税金は油だと考えます。油を差すことで機械はスムーズに動きます。それと同じで国民の暮らしを豊かにする税金は国の潤滑油なのです。国民全員が税金を納めることで国民全員が様々なサービスを受けられます。つまり税金を納めることは、人のためになり自分のためにもなるのです。
 今、中学生である僕ができる納税は、消費税等限られたものです。しかし、将来は必ず、大好きな祖父母のためにも直接税を納める側に立ちたいと思います。
 現在はニートやフリーターなど、定職に就かない若者が増え、直接税を納めない割合が高くなっていると聞きます。年金や介護保険等の制度を今後も維持していくためにも、納税の義務を果たしていくことが大切だと考えます。
 僕の祖父母は孫が会いにくるととても喜びます。そして、とてもかわいがってくれます。小学生の頃までは、ただ遊んで帰ってくるだけでしたが、最近は少しずつ、祖父の身の回りの世話や車椅子からベッドへの移動などができるようになりました。そんな時、僕も祖父を支えてあげているのかなと、思います。しかし、社会的に本当に「支える」ということは、きっと僕が一人立ちし、直接税を納めるようになった時ではないかと考えます。ですから、おじいちゃん、おばあちゃん、どうかその時まで生きていてください。
未来を築くもの
由利本荘市立矢島中学校
三年 茂 木 芹 香
 歴史の重みを感じさせる石造りの建物と整ったきれいな町並み。昨年の冬、私は市の海外研修に参加しました。言葉や文化、習慣の違いだけではなく色々な発見をすることができ、とてもよいものとなりました。
 イギリスでホームステイをした時に買い物へ出掛けました。お店を回りながらホストマザーが「イギリスの消費税は十七・五パーセントなんだよ。」と教えてくれました。日本の消費税の三倍の額だったのでとても驚いたし、国民にとってかなり大きな負担なのではないかと思いました。
 帰国後、私は社会の先生にイギリスの税について聞いてみました。すると先生は「イギリスは高福祉国家だから税金と福祉の関係を調べると色々なことが分かるよ。」と教えてくれたので私は詳しく調べてみました。
 イギリスは税金がとても高い代わりにたくさんの国民に対する工夫がされていました。例えば子供の薬や服、食品や紅茶には消費税はつきません。紅茶好きのイギリス人ですから、毎日飲む紅茶が非課税なことはイギリス人らしい工夫だと思いますが、食品や子供の薬や服はなぜ非課税なのか疑問に思いました。
 先生に聞いてみると「毎日食べる食品に課税すると、貧しい人の手から国家がパンを奪うことになってしまう。服の場合、経済的に余裕がなければ大人は買わずに済ますことができるけれど、子供は家計の余裕と関係なくどんどん成長していく。子供の服や薬が無料になる国だから将来、国を支えていく子供を大切にするという考えがあるんだよ。」と言いました。こんなにも国家が国民のことをよく考えて税金を有効に使っていてすごいなあと思いました。しかし先生は「日本だって将来国を支える君たちのために色々なことをしてくれているはずだよ。」と言いました。
 私は授業で中学生一人につき約九十四万円の税金が使われていると習ったことを思い出しました。それに私にはこの九十四万円の他にも海外研修に参加した時の旅行費があります。このように私一人にもたくさんの税金が使われています。私が色々なことを学ぶことができるのも税金のおかげなのです。
 今までそれを当たり前のことのように思っていたけれど、義務教育最後の
年である今、改めて今まで自分に使われてきた税金の重さを感じ、税金のありがたさに気が付きました。誰もが学校へ行き、誰もが安心して学べるように、そして学校で学んだ事がより良い社会づくりのために生かされるように。国は異なっていても、国家が未来を担う私達若い世代のために貴重な税金を使っているという現実。
 税をよく理解し、税をみんなのためにどう使うか、どんな工夫が必要なのかを考えること。これが未来を担う私達の使命なのだと思いました。
消費税で少子化対策を
名古屋市立丸の内中学校
三年 平 山 優 実
 最近、消費税を上げようという議論が出始めています。今、日本の消費税は五%ですが、最初から五%だったわけではありません。日本で初めて消費税が取り入れられたのは平成元年で、当時は三%でした。今の五%になったのは一九九七年です。
 消費税五%が当たり前だと思っていた私は、近い将来には消費税が十%以上になると聞いて、今の倍なんて高すぎるのではないかなと感じていました。
 そんな私の考えを大きく変えたのが「日本は外国に比べて、かなり消費税の安い国だ」という祖母の言葉でした。例えば、ドイツの消費税は十六%、イタリアは二十%、スウェーデンはなんと二十五%です。特に税金の高いスウェーデンは、社会保障制度がとても整っているのだそうです。つまり、税金をたくさん払う代わりに医療費や老後の心配をせず、安心して暮らすことができるのです。日本にも社会保障制度がありますが、十分な保障ではなく、少子高齢化による年金についてなど問題は多く残されています。
 少子高齢化は深刻な問題で、日本の社会に大きな影響を与えます。働き手としての子どもが生まれてこないために、納税者が減ってしまい、その一方で年金を受け取る人が増えるからです。新聞では、二〇〇五年秋の国勢調査の結果、日本の十五歳未満の人口の割合が一三・六%になり、子どもの比率が世界最低になったと報じられていました。また、日本の一人の女性が一生に産む子どもの数を示す合計特殊出生率が一・二五、東京ではついに一を切ったそうです。
 子どもを産まない女性が増えてきた理由として、子育てに時間が取れない、子育てや教育にお金がかかりすぎる、などが挙げられています。さらに
産婦人科医や小児科医が少なくなり、安心して子どもを産んだり育てたりすることができない、というニュースも聞くようになりました。日本は、産婦人科医や小児科医の減少によって、子どもを産みにくく、育てにくい環境になっているのです。
 そこで私は、値上げした消費税の何%かを少子化対策の目的税として使ってはどうかと思います。
 一つの提案として、国が産婦人科大学や小児科大学を創り、入学金と授業料を無料にするのはどうでしょうか。今まで、医者になるには多額のお金が必要でした。そのお金が払えず、医者になりたくてもなれないという人もいたでしょう。そのような人々も医学部に入ることができます。
 ただ消費税が上がると聞いただけでは、嬉しいことではないかもしれません。しかし、税金を理解して払うことは、私たち自身の幸せにつながることなのです。私は、これからも税金がみんなの幸せのために使われることを願っています。
税が救ってくれるもの
桑名市立多度中学校
三年 樋 口 智 子
 わたしは税について、ほとんど興味がありませんでした。だから、わたし達が普段納めている消費税などの税金は納められた後にどこに行って、何に使われているのかよく分からなかったので、「税」という言葉からのイメージは国民にとって大きな負担であるというのが大きくて、何もいいことはないんじゃないかって思っていました。しかし、実際に税金の使い道を調べてみると、社会保障関係費、公共事業関係費、防衛関係費、国債費、地方交付税交付金などに使われていることが分かりました。
 その中で、わたしが一番びっくりしたのは、日本の税金が国際貢献に使われていたことです。これは発展途上国の経済発展や経済開発、または福祉の向上のために経済協力費として、日本の税金の歳出額の一%を計上していて、この額は世界においてもトップクラスであるそうです。わたしは海外支援をするのは、今、わたしたちも活動しているユニセフ募金や二十四時間テレビのチャリティー募金などのボランティア活動で行っているのがほとんどであると思っていました。わたしたちが何気なく納めている税金がアジアやアフリカ、中南米などの学校に行きたくても行けない子供や食料がなく飢えている子供、病気になってもお金がなく処方できない子供たちのために使われているなんて思いませんでした。また、平成十七年度に援助した総額は七千四百四億円にもおよぶそうです。そのお金で一人でも多くの人々を救うことができるなんて本当にすばらしいことだなぁって思います。
 わたしたちは幼い頃から何の不自由もなく恵まれた暮らしをしていたので、貧しい国々の大変さや苦しみを理解するのは難しい。だけど、わたしはこの海外支援を続けていくためにも、日本人一人一人がこれからもきちんと税金を納めていくことが一番大事だと思う。
 そして税金を正しく使っていくのも大切だと思います。
 現代の日本の若い人達は税が何に使われているのか分からずに納めていて、安全で、便利で、豊かな生活を当たり前のように過ごしている人がほとんどだと思います。しかし、わたしたちが納めている税金で道路が整備されたり、警察などの公共サービスによって夜でも安心して眠れたり、保険制度により少ない負担で治療が受けられるのだということを知っていてほしいと思います。それを理解すれば、普段何の関心もなく納めている税金が、また今までとは違って見えてくるのではないかと思います。そして何よりもわたし達が納めている税金で人の命を救っているということを知って欲しいです。
 わたしはこの税の作文を通じて、税は一人一人がきちんと納めていかなければいけないことがわかりました。もっと税のことを理解して海外支援を続けていきたいです。
私たちの税金
敦賀市立粟野中学校
三年 中 山 由 菜
 私は、毎日といっていいほど消費税という一番身近な税金を払っていましたが、全く興味がありませんでした。しかし最近になってニュースで消費税の引き上げや、国会議員が税金を無駄使いをしていたなど耳にしたので、興味をもつようになりました。
 私が疑問に思ったことは、なぜ国民が納めた税金で不正を行ったり、税金を払わない「脱税」をしたりするのでしょうか、ということです。私はきちんと払っている人がたくさんいるのに、払わない人が一人でもいることは不公平だと思います。おそらく払わなかったり不正をしたりする人は自分も国民の一人だということを忘れ、自分の損得だけを考えているのでしょう。そして、そのような人が増えているからこそ今こうしてニュースになっっているのだと思います。
 そんな人々をこれから増やさないため、そして少しでも多く減らしていくためには、まず一人一人が税金の使い道を詳しく知ることが必要であると思います。理由は税金は自分達のために使うお金なので、どのように使われているのかを知れば、税金を払うことに納得がいくと思うからです。
 しかし、どのように使われているかを知ることができても、不正をして税金を無駄使いする人が消えない限り払わない人はいなくならないと思います。私は税金を払うことは選挙より身近な国の政治に参加できる手段であり、日本国民が同じことを一緒にする「最も大きな協同作業」であると思います。私たち子どもにはまだ参政権はありませんが、税金という形で政治に参加できているのだと思いますと、少し誇らしい気持ちになります。
 私がニュースを見て思うことがもう一つあります。子どもは参政権はありませんが消費税という税金で政治に参加しています。それは万引きなど物をとったりしない限り不正をすることはありません。しかし大人は参政権という権利を使い国会議員や住んでいる都道府県の議員になり、不正をする人がいます。子どもはしっかり税金を払っていますが、大人はその税金を無駄使いしたり、不正をしたりする人がいるというのは、不公平だと思います。それどころか折角持っている参政権でさえ使わずに、政治に参加しようとすらしていない大人もいます。税金をしっかり払っている子どもにはその権利がないのに、不正をしたり、政治に参加しない大人がその権利を持つことはおかしいと思います。
 私は日本という国は国民一人一人が支え合ってできている国だと思います。なので一人がそれをやめてしまえばみんなの負担が大きくなってしまいます。税金もその一つであると思います。税金は目に見えるお金ですが、信頼は目には見えません。不正をする人はその信頼を失っていると思います。私は税金を払うことは信頼を築くことだと思いました。
「税」を深く学ぶ
新居浜市立川東中学校
二年 神 野 未 来
 人は支え合い助け合いながら生きています。その礎となっているのが税金です。私たち中学生にとって、一番身近な税が「消費税」です。私が払った税が姿を変え、人々の暮らしを支える手助けをしているのです。
 歴史を繙くと、聖徳太子が摂政であった飛鳥時代、小野妹子ら遣隋使によって、政治や文化の摂取が行われていました。奈良・平安時代には、遣唐使が政府の費用で船を造り、旅装を調えて十数回にわたり中国の王室に遣わされていたのです。この頃の日本は、大化の改新後、租・庸・調などの税の制度が整備されていました。どの時代も税によって、国の政治が成り立って来たと考えると、税が、人々の生活を支える重要な役割を果たしてきていると言えます。
 現在、私たちの生活は国や地方公共団体の活動と深く結びついており、これらの活動に基づくサービスを享受しながら暮らしています。安全を守るための警察や消防、ごみの回収・処理、さらに国民の医療や年金、私たちが受けている教育など、これらの仕事を円滑に進めていくには多くのお金が必要となります。このほとんどは国民の納める税金で賄われています。以前に読んだ本の中に、
「税金にはバネがついていて、また私たちのところへ返ってくるのだ。」
という言葉がありました。税金が姿を変えて、私たちの幸福や利益となって戻ってくるのです。税金が私たちの権利と安全を守ってくれているのです。
 さらに理解を深めていくと、税金は社会福祉・国際貢献などに使われ、お年寄りや障害者の生活、発展途上国の経済発展や福祉の向上に役立っています。私たちは税金によって目に見えないところで助け合っているのです。
 また、外国の税金について学ぶことは、税のあり方を考える目安になります。日本では平成元年から、消費者に広く公平に負担を求める「消費税」を導入しました。「消費税」について詳しく調べていくと、中国では十七%、スウェーデンでは二十五%も納められています。税金の国民負担率を見ると、日本は主要先進国の中でも低い水準を示しています。これは、財政赤字という形でその負担が将来へ先送りされているからです。こう考えていくと、今後の日本の課題も出てきます。
 税金とは、国や社会はその機能を十分に果たすための資金であり、国や社会が存在するためになくてはならないものです。だからこそ、私たちは税金について、深く学び、理解し、無駄をなくす努力が必要なのです。
 日本、世界のために、そして、弱い立場の人も安心して生活できるような社会を築いていくために、私たちは税金に対する正しい知識を持ち、そのすばらしさに気づき、大人になった時に、誇りを持って気持ち良く税金を納められるようでありたいと思っています。
税金に豊かな暮らしを願って
阿波市立吉野中学校
三年 坂 東 知慧美
 毎年三月になるとカレンダーに○印を入れ、父はその日が来ると半日お休みをもらって確定申告に出かけて行きます。私の家族は祖父母、両親、姉二人と弟の八人です。父は給料をもらい家族を養っていますが、祖父母と農業もしているので、農業の所得に対して税を納めるためです。母はその日までの医療費の領収書を大切に保管し、父に渡します。何故、領収書を集めているのかと母に聞くと、
「税は納めるばかりではないのよ。」
と言って三年前、祖母が病気になったことを話してくれました。
 その時のことは私もよく覚えています。祖母は腰の骨がつぶれしびれと痛みで歩くことができなくなったのです。幸い手術は無事終わり、祖母の笑顔に私達家族は喜びました。でもこれからが問題でした。手術を受けたとはいえ、病院のような設備の整った環境で過ごすのでさえ精一杯なのに家に帰ってから大丈夫だろうかと心配でした。そこで役場に相談に行きました。すると、ケアマネージャーという福祉の方が医者の診断をもとに介護の認定が受けられるよう、手続きをしてくれました。早速家には手すりが取り付けられ、和式のトイレが洋式に替えられました。一日のほとんどを過ごすベッドは電動で作動できる病院とほとんど同じものをレンタルすることができました。できるだけの恩恵を税金から受けることができ、私達の不安は解消されました。
「ばあちゃんにはゆっくり養生してもらおう。」そう家族は思っていましたが、祖母がいないとたちまち農作業にもひびきました。この年の収入はずい分減りました。それでも税金は納めなければなりません。その時です、母が医療費控除を知ったのは…。私は納めるのが当然という思いの中で、税金は取られるいやなものというイメージも心のすみにあったのは事実です。でも私の家のように扶養家族が多かったり、突然家族が病気になったりすると還付という形で納めすぎた税金を返してくれることだってあるのです。
 今、祖母は重い物は持てないけれど畑仕事に復帰しました。笑顔で畑に立つ祖母の輝く姿があるのは、税金が助けてくれたからだと私達は感謝しています。今私が思うことは、税金に支えられているからこそ安心した生活が送れるということです。いざというとき何らかの形で守ってくれるのが税金です。
 私は納税者の方に心から「ありがとうございます。」と伝えたいです。そして今、私がお世話になっている税金を無駄にしないようにしたいです。将来の納税者として役に立てるように、今しっかりと勉強しなければならないと思っています。そして、多くの笑顔に出会えるように、税金の在り方について考えて、豊かな暮らしを実現させたいです。
税と僕達
大川市立大川南中学校
一年 植 木 貴 大
 小学校に入学して、初めて教科書を手にした時のことを、僕は今でも覚えている。
「これは、入学した皆さんへのプレゼントです。」という先生の言葉と同時に、僕は教科書を開いた。新しい教科書は、インクの香りがした。そのページをめくるたびに、まだ僕の知らない、新しい世界が広がる。僕がこれから、この教科書を使って学ぶことができると思うと、僕はうれしくてしかたがなかった。
 けれど、僕はふと疑問に思った。
「プレゼントって。これ、一体誰からのプレゼントなんだろう。」
 今回初めて税の作文を書くことになり、僕は図書館で借りた資料やインターネットで調べた資料を使って税について学んだ。そして、この謎が今頃になって解けたのだ。僕達が毎年教科書を使うことができたのは、税金のおかげだった。つまり、プレゼントの贈り主は、多くの納税者ということになる。なんと、僕達の教育のために、中学生一人につき、八十七万円近くの税金が使われているのだ。僕は今まで、自分は税金と無関係であり、税のお世話になっていないと思っていたが、これは大きな間違いであることに気づいた。更に調べていくと、いろんなことが分かった。税について調べた図書館、そこに行くまでに通った道路、その他数えきれないほど多くの物が、税によって成り立っている。税のおかげで僕達は、何不自由なく生活している。もし、税がなかったら、今のように安全で快適な生活は送れなかっただろう。税は、僕達の生活の中で欠かせられない存在なのだ。
 税を納めることによって、労働者や消費者などが、公平に負担して、一つの「豊かな社会」を作り出している。僕達子供も消費税を払うことで、その輪に入ることができる。すると、この社会は多くの協力で成り立っている、助け合いなのであると思う。今まで深く考えたことはなかったが僕達は多くの人に支えられて生きている。そう思うと、感謝の気持ちでいっぱいになった。
 これからは、高齢化が進み、税金は一層重要なものとして、社会を活躍していくだろう。
 今の僕達にできることは、まず税について理解することだと思う。今までの僕のようにわけも分からず税金のお世話になっている人は、税金によって成り立っているものを、ついつい「ただ」だと勘違いして、無駄使いをしてしまう。そして、せっかくの多くの人の協力を見過ごしてしまっている。だから、僕達は今しっかり税について学び、将来自分が大人になった時は、助け合いの輪の中心となり、理解して税を納めていきたい。
 新しい教科書の向こうでは、多くの人が汗を流し、働いて税を納めている。そのことを忘れてはいけない。
私達の暮らしと税
新宮町立新宮中学校相島分校
三年 三 船 真 優
 私の父は、漁師をしています。獲れる魚は、一年を通して全く違います。イカ・鰺・鯛・鯖・フグ…。これだけ種類が違うということは、漁業法も、獲れる場所も異なるのです。何キロも離れた所だったり、何分もかからず、すぐ行ける所だったり。この様に、日々いろいろと場所を移動しているとすぐ、燃料がなくなってしまいます。その油にも、税がかけられています。免税により少し、負担は、軽くなっていますが、年間、百万円くらいの燃料代がかかっていることを知りました。
 私の住む相島では、一年に一度、税務署の人に来てもらって「確定申告」が行われます。この制度は、納税義務者が自ら課税標準や税額を申告することです。「確定申告」では、例えば、九百万円の水揚げがあればこの内の二、三十万円は、所得税などで引かれてしまいます。それだけを考えると、一生懸命、働いて得た収入なのに、どうして二、三十万円も税金として納めなければならないのかと思います。今年もこの日が来た時、私の父は、どれだけの税金を払わなくてはならないのか心配していました。しかし、
「みんなの為に使われるなら、しかたがない。」
と言って確定申告に行っていました。私は、「みんなの為」という言葉の意味が理解できませんでした。
 ところが、今年の夏、分校で社会見学がありました。福岡市博物館やクリーンパーク臨海に行きましたが、そこに行くまでは、渡船や地下鉄など公共の乗り物を使いながらでした。まず、「マリンクス」という百円バスに乗りました。このバスは、百円では、とても行けない様な距離も百円で行けるのです。それを不思議に思った私は、聞いてみました。すると、そのシステムもこのバスを作ったのも税だそうです。それから私達が行って学習した博物館やクリーンパークなども税が使われていたのです。その時、父が言っていた「みんなの為」という言葉の意味が分かりました。私の父の水揚げから納めた税も今もきっと、どこかで誰かの役に立っているのだと思いました。
 税金は、意外にも私達のすぐそばで活躍していたのです。税があることの意味を知らなければ、この様な公共の施設や乗り物の大切さは、分からないと思います。その意味を私は、父の言葉から学ぶことが出来ました。日々、私達が安心して暮らせるのも税のおかげと言っても過言ではないというくらい税はみんなの味方なのです。
                       
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