芦屋東灘納税貯蓄組合連合会
トピックス 

40回「税の作文」優秀作品 

 
自分のため、日本のために
名古屋市立山田中学校
三年 上 村 有 香
 みなさんは、税金を高いと思いますか?それとも安いと思いますか?みなさんはどのような気持ちで税金を納めていますか?
 最近の人は税金について、義務だから仕方なく税金を納めている、あるいは国にお金をとられている、などという考え方の人が多いようです。税金を納めるのは仕方がないことなのでしょうか。わたしはそうではないと思います。わたしが小学生のことに友達と入会していた子ども会や学校のPTAなどに会費を払うように、日本で生活するための会費の役割を税金がしているのではないでしょうか。
 子ども会では、色々な企画ごとにお菓子やおもちゃなどの景品をくれました。このお菓子やおもちゃなどを買うお金がどこから出てくるのかというと会員から集めた会費ですよね。この仕組みと同様に我々国民から集めた税金を使って、学校や図書館を建てたり、道路を整備したりするのです。また、学校で使われているいすや机も私たちの税金から成り立っています。必ずだれもが、税金のお世話になっているのです。ですから、義務だから、とか仕方なく、などという考え方を変え、税金は私たちの生活をより安全で、快適にさせてくれるのだ。という気持ちをもって、皆が快く税金を納めるようになったらいいなと思います。
 また、最近は、増税についての話もよく聞かれますね。わたしは増税に賛成です。増税というと嫌な感じがする人もいるでしょう。しかし子ども会の例で考えてみます。子ども会の会費が増えます。すると家の負担は少しだけ増えます。しかし、そのわずかな金額でイベントの回数が増えたり、景品が豪華になったり。私たち子どもにとってはますます楽しくなるにちがいありません。税金も同じです。増税することによって、私たちの負担は今までよりも少し増えます。しかしそのわずかなお金がたくさん集まって、学校なら新しい机といすが買ってもらえたり、町の街灯が増えたり。すると町は安全で快適に暮らせるようになります。他にも私たちの希望を今まで以上に取り入れてくれるかもしれません。また日本は、少子高齢化が急速に進んでいます。今年より来年、来年より五年後の方が一人の高齢者を支える若い人の人数が減ります。ですから今のうちに、対策をとっておかなければいけないのです。
 わたしは、脱税や滞納、税金の無駄使いをする人に、今まで述べてきた
ことを知ってもらいたいと思います。税金は日本に住むための会費であることと、会費を払わずに生活するのはいけないということを。納税はしていたけれど仕方なくだった人もこの機会に考え方を変えてみてはどうでしょうか。よりよい町、よりよい国作りのために、国民全員が快く納税してくれたらいいなと思っています。
「税」の問題点
学校法人高田学苑高田中学校
三年 鳴 神 温 子
 私は、今まで税金について考えたことがありませんでした。それは私には関係がないと思っていたからです。でも、考えてみると、家の中でいろいろと税という言葉が出ていたのを思い出しました。
 母に税について聞いてみると、消費税、所得税、固定資産税などたくさんのものがあるそうで、何重にも余分にお金を取られている様な気がします。私達は税金は取られているというイメージですが国にとって必要なものである事も分かっていて、医療費負担が全額でなくて良かったりするなど私達のためにも税金が使われているのは有意義だと思います。
 私の家には去年の夏、三ヶ月間スウェーデンの人がホームステイに来ていました。彼の話には多くの税や福祉についての事が出てきました。スウェーデンは世界的な福祉国家だそうですが国民が必要としている教育や医療などの様々なことが無料だそうです。それを聞いて私はとても驚きました。でもこれは国民が重い税を負担して支えているそうです。しかし、あまりにも福祉が進んでいてそれに甘える人々も多くて働かずに国から保護を受ける人もいて一部の人は「なまけ者」だと言っていました。そういう若者が増えてきていることが問題になっているらしいです。それでは毎日一生懸命働いている人がばかばかしくなってきてしまうのではないかと心配です。最近では、ニュースで、税金の無駄使いや使いみちのわからない税金などの話を聞くこともありますが、一生懸命働いている人がその中から払っているのだから、無駄を出さないようにもっと賢く使う方がいいと思います。そして、消費税などでもその税金がどのように使われているのかが私達にもわかるようにしてもらえるといいと思います。
 私が、これから大人になって年をとっていく中で国民の税金によって助けてもらうことを嬉しく思える様な国に日本がなっていればいいです。日本では今、少子高齢化が進んでいて税金を納める人が少なくなりもらう人が増えているのでこれから先、私達が納めていかなければならない税金の負担は今よりももっと多くなっていくのではないかと思います。もうすでに税率が引き上げられているものもあります。消費税などはこれからより多くなるかもしれないという話も聞いたりします。
 このように日本だけでなく外国でも税金についての問題はあり解決していくのには時間がかかると思います。私も少し不安ですが、だからこそ上手に税を利用することが大切だと考えています。
税金という輪の中で
金沢市立清泉中学校
三年 松 原 由 貴
 「税金」と言われて、私が最初に思いつくのは、やはり一番身近な消費税だ。しかし、私は今まで消費税以外の税についてや、税金が何に使われているかなど考えたことはなかった。それどころか、たった五パーセントの消費税でさえ、「なぜこんなに払わなきゃならないんだろう。」と正直思っていた。けれど税金の使われ方について調べた時に、私達中学生一人につき、年間約九十万円かかる教育費が払われていることを知り、この大きな数字にとても驚いた。しかし、私のフィリピンでの体験から考えると、納得できるようにも思う。
 私は以前、フィリピンの学校を訪問したことがある。その教室を見た時、私は驚いた。電灯がなくて薄暗く、あるのは黒板と椅子くらい。その椅子でさえ充分な数がなく、立って授業を受けている人もいた。私達の学校には、綺麗な机やテレビ、そしてパソコンもある。さらに、体育館やプールまであるのだ。自分達がすばらしい環境で学んでいるということに気付いた時、私は頭を一撃されたようなショックを受けた。そして、これは全て、税金のおかげなのだ。
 税金の色々な種類について調べてみた。まず、企業で働く人などが納める所得税、県や市町村に納める住民税、車にかかる自動車税、さらに、お酒やガソリンにかかる酒税や石油税。また、温泉に入る時にかかる入湯税などまであるそうだ。
 数えきれないほどある税金だが、これは色々なところに使われている。例えば、私達がよく利用している図書館などの公共施設も、税金で建てられている。他にも、医療費や警察費、消防費や老人福祉、また、地域のゴミ処理費などにも、税金が使われている。このようなサービスが全て税金によって行われているとなると、税金は私達の生活にとって、必要不可欠なものではないだろうか。
 しかし、このような公共サービスを当たり前として、税金を「とられるもの」として考える人や、滞納、脱税などの問題も少なくない。それは、税金の仕組みを理解していないからだと思う。税金の仕組みは確かに難しいかもしれない。けれど、逆に言えば、そだけ綿密にできているということなのだ。
 私達は税金という輪の中で生活している。全ての人に、日常の出来事を見直すきっかけを見つけてほしい。些細な疑問の裏には、きっと色々な社会の仕組みが隠されているはずだ。それを少しでも知ろうとすれば、人々の意識の形は、違ったものになるだろう。
 私は、いつか社会の輪の中に入る時のために、税金の仕組みのあり方について、さらにしっかりと理解していこうと思う。
私と妹
高浜町立音海中学校
三年 大 野 さやか
 今春の私と妹の会話
 「消費税が上がるかもしれん。いややなあ。」
 一学期の終わり頃のことでした。私の住んでいる音海の県道で崖崩れが起きました。道路は不便になり、テレビも見ることができなくなりました。全国版のニュースで報道された大きな事故でした。その日、妹が、
 「お姉ちゃん。お父さんやお母さん帰ってこれるかな。これからどうなるんやろ。」
と、不安そうな顔で問いかけてきたことを忘れることができません。
 しかし、すぐに仮の道ができて通行が可能となり、テレビも映るようになりました。そして、夏休みの今、生活はほぼ元通りになりました。これは、工事をしてくださった人達をはじめ、たくさんの方々のおかげです。
 ところが、実は私もこの復旧に参加していたのです。ある時、ハッと気づいたのです。それは、道を直すために税金が使われているからです。そして、その税金を私も払っているからです。考えてみると、日本の国民みんなが税金を払っているから、みんなが力を合わせて道路を直したようなものです。
 学校に行って先生に話すと、先生は、
 「ほほう、そうか。土木事務所や税務署に電話して確かめたり、インターネットや本で税のことを調べたりしてみたらどうかな。」
と、話してくださいました。
 いそいそと帰ってきた私は、すぐに実行しました。
 税金は、私たちが健康で豊かな生活が送れるようにするために納めるお金だということを知りました。国に納めるのは国税、都道府県や市町村に納めるのは地方税です。それから消費税、直接税に間接税、所得税や住民税……。
 私にとって一番身近な税金は「消費税」です。買い物をした時、五%の消費税を払っています。外国も同じだろうと思っていたのですが、デンマークやスウェーデンでは二十五%もあるそうです。結局、日本は先進国の中では少ないということが分かりました。
 また、国の収入の約六割は税金ですが、残りの四割は公債で補っているそうです。今、これが問題で、今年度五百四十二兆円もの借金があるということも分かり、驚きました。
 最近のこと、私は妹に、ちょっぴり自慢げに教えてあげました。
 「すごいこと教えようか。この前の崖崩れは税金で直したんやで。国民には税金を納める義務というのがあって、そのことで国民は国の政策に参加していることになるんやで。だから、消費税を払っているいーちゃんも私も崖崩れを直すのに参加したんや。税金はしっかり納めないとだめなんやで。それに、これ以上日本の借金を増やしたくないやろ。他の先進国もがんばって納めているんやから、私たちもがんばらないと。」
祖父の納税意識は青色シグナル
萩市立萩東中学校
二年 浴 野 鉄 矢
 お正月やお盆に父の実家に帰省するのがとても楽しみだ。それは、多くのいとこ達と会えるからだ。今年で七十七歳になる祖父は、今でも現役の漁師で、こういった子供達や孫達が集まるときに自分で釣ってきた魚を食べさせるのを何よりも楽しみにしている。父達は「うまい、うまい。」と言ってそれを食べ、祖父と大酒を飲む。宴会も終わり、居間で酔っぱらって寝ている父達のそばで「さて、やるか。」と祖父は小さな机の前に座り、何か忙しそうに始める。電卓で計算したり、帳面に書き込んだり、印鑑を押したり、なかなか大変そうだ。この光景は、いつも見かけるものだけど、祖父が一体何をしているのか分からなかった。
「じいちゃん、いつも不思議に思いよったけど、一体何をしよるん?」、僕が尋ねると、「これか?こりゃあ、青色申告ちゅうて、税金を納めるための帳簿をつけよるんじゃ。」と、老眼鏡代わりの大きな虫眼鏡を手にしたまま祖父はそう答えた。『青色申告』、初めて聞いた言葉なのでその内容を教えてもらった。難しくて所々分からないこともあったが、要するに所得税という税金を納める際、一年間の収入金額や仕事をする上で必要だった経費などをきちんと帳面に記録して税務署に申し出る制度らしい。僕の父はサラリーマンなので、祖父のとは違って給料が支払われるときに、給料から税金分を差し引いて納めさせるようになっているとのこと。「じいちゃんのは自分で申し出るのじゃから、少なめにもうけを書いていたら税金が安くなるんじゃろ?」と、ふざけて僕が尋ねると、いつもは優しい祖父が厳しい顔つきで「テツヤ、税金を納めることは国民の義務ちゅうて、とても大事なこと。多くの人がウソついたり、ごまかしたりしたら国はやっていけんようになる。とくに、この青色申告は申し出る人の心の正直さが問われる。」と叱られた。祖父は、青色申告を初めてもう三十五年になるそうだが、十三年前からは複式簿記という帳面の付け方を取り入れているらしい。とても複雑で大変な帳面らしいけど、これをすると税金の計算で有利な取り扱いを受けられるとのことで、「一円でも二円でも税金が安くなったら、テツヤに小遣いがやれるじゃろ。」と祖父は再び優しい顔に戻って僕に言った。祖父は戦争中に育ったので小学校にしか行っていない。複式簿記は商業高校などで勉強するものでそんな難しい簿記を本を読んだり、詳しい人に尋ねたりして独学で身に付けたという。これは本当にすごいことだと感動した。そんな気持ちでもう一度、祖父の付ける帳面をのぞき込んだ。小さく、几帳面な数字がズラリ並んだ帳面で、どう見ても僕にはサッパリ分からない。その中のさらに小さい枠の中に祖父が毎日毎日、正直な数字を書き込んでいる。祖父の手の指は長年の漁で痛めて思うようには曲がらない。そんな不自由な手で誠実に
国民の義務を果たそうとしている。その祖父の手元を見て、ちょっぴり涙が出た。父から前に聞いた話では、僕達のような中学生一人の教育に相当な金額の税金が使われているとのことで、例えば学校で使う教科書は無償で配られている。祖父達のような正直な人達の納めた税金を毎日使わせてもらっているのだ。落書きなどをしないで大切に使いたい、しっかりと学びたいと真剣に思った。
 今日もいい天気だ。祖父は今日も青い海原に漁に出ていることだろう。その空と同じ澄み切った誠実な心をもって。
税から生まれるサービス
岡山市立香和中学校
三年 林   里 美
 「これもタダなの。」
四月、学校で教科書をもらう時に、いつも思ったことです。小学四年生の時に、担任の先生が、
「これは、みんながいっぱい勉強できるように、国がプレゼントしてくれているんだよ。」
と教えてくれたのを、今でも覚えています。
 税とは何なのでしょうか。最近、テレビ等で、税金の無駄使いや消費税の値上げが問題視されています。私は、税とは国民が生きる上で、サービスを平等に受けるための土台だと思います。なので、みんなが出した税を無駄に使ってほしくないし、未払いで済ませようとする人を許すことはできません。
 日本では、小中学校が義務教育とされており、教科書代や授業料を払う必要はありません。また、私達の生活を維持するための警察・消防費、あるいは医療費やごみ処理費用等、税に助けられている面が数多くあります。しかし、これが当たり前ではありません。私が今年ホームステイしたオーストラリアでは、救急車を呼ぶのに費用がかかります。このように、日本は公共サービスが恵まれている国でもあるのです。
 けれども今、少子高齢化により、サービスを維持することが危ぶまれています。私の祖父母は定年退職をし、今は年金に頼って生活しています。しかし、二十歳〜六十四歳の人口と六十五歳以上の人口の比が合わなくなってきているために、祖父母は医療費の負担が増えたと言っています。
 私達に欠かせないサービスが税で賄われており、それを必要としている人達が数多くいることを忘れてはいけません。
 日本の皆さんは、納税することを嫌なこととしてとらえています。私も以前はそうでした。けれど、その考え方が間違っていることに気づきました。医療サービスや教科書等、周りを見渡してみると、税なしではないサービスがたくさんあり、そして税によって助かっている人が大勢いるのです。日本は、消費税を例に挙げてみても、外国と比べて少ない方です。もし、消費税が上がったら、みんな反発するでしょうが、私はサービスが充実するなら仕方ないと思います。これらの公共サービスを維持、充実させていくには、一人一人の納税と日本をよくしようという気持ちが大切なんだと思います。
 私が大人になるまであと六年。その頃には、税の負担も大きくなっているでしょう。憲法にも書かれている納税の義務。きっと、その頃にも税がこの社会で生かされていると信じたいです。そして、今よりもっと安心で、誰にとっても住みやすい社会になっていたらなあと思います。
「税が支える私たちの暮らし」
松山市立勝山中学校
三年 染 田 尚 見
 公民の授業で、政治とは、社会で生活する私たちの希望を満たしながら、社会の秩序を守り、安心できる生活を維持していくはたらきのことだと習った。社会の秩序を守り、安心できる生活を維持するためには、どのようなことが行われているのだろうか。「日本人は、安全と水はタダだと思っている。」と外国の人から言われたそうだが、今私たちは、日常生活でほとんど危険な目に遭うことなく安全に暮らしている。これも、道路や河川が整備されていたり、社会の秩序が保たれていたりするからである。犯罪に巻き込まれることなく安心して過ごせるのも、警察によって守られているからである。また、事故に遭って怪我をしたり、急病になったりしたとき、二十四時間態勢で救急車が出動し、病院まで運んでくれる。先日、祖父が夜中に急病で倒れたときも、救急車のお世話になった。早く手当てできたおかげで、大事に至らず、しばらく入院した後、退院することができた。
 このように、私たちは、政治によって、安心できる生活を送ることができるわけだが、その政治を支えているのが、税金なのである。先日も台風がきたが、愛媛では大きな被害はなかった。たくさん雨が降ったけれど、洪水にならずにすんだのは、ダムを造ったり、堤防を整備したりしていたからだ。ダムや堤防の建設費も、税金を財源として、まかなわれている。また救急車をよんでも、お金をとられることはない。誰もが安心して利用できる仕組みになっている。消防や警察も、税金によって運営されているのである。
 このように、私たちの暮らしを支えているのが税金であるが、税を納めない人が増えているのは問題である。公共のための様々な活動が充分に行えなくなってしまうからである。税には累進課税制度があり、所得が多い人ほど税率が高くなっている。この仕組みは、ゆとりのある人が、苦しい人を助ける仕組でもあり、社会の仕組みとして、なくてはならないものだと思う。高額所得者の脱税事件をよく耳にするが、公共の精神に欠けた心ない人だと思う。自己中心的な考え方をしているとやがて、しっぺ返しで自分自身も困ることになるだろう。
 最近、ニート、フリーターが増加している。このまま増加するとこれからの日本はどうなるのだろうかとつい心配してしまう。納税は、国民の三大義務のひとつというが、働いて収入を得、税金を払わなければ、私たちの社会は成り立たなくなってしまう。
 現在、消費税は五パーセントであるが、この税率を上げて、国の財政赤字を補おうという議論がある。また、消費税は福祉の目的のためだけに使おうという動きもある。消費税は、最も身近な税であり、私たちも、小さな納税者である。これからも税についてよく学び、社会を支える大人に成長していきたい。
家族を支える税
三好市立西祖谷中学校
三年 岩 ア 真 紘
 先日、母が何枚かの書類を書いていたのが目にとまりました。姉の名前が書いてあったので、何だろうと思い聞いてみました。母は「お姉ちゃんの特定疾患の更新の手続きをするんだよ。」と言っていました。
 姉は、三年前の夏に体調を悪くして入院しました。お腹がたまらなく痛くなったり、血便が出たりしてその時は家族みんなが心配しました。いろいろな検査を繰り返した結果、潰瘍性大腸炎と診断されました。主にストレスからくる病気でなかなか治らないということを聞き、姉はもちろん、家族全員が大きなショックを受けました。入院中は、点滴や内視鏡の検査、栄養指導など、様々な治療やケアを受けて、一ヶ月後退院することができました。医療のおかげで今では、体調もよくなり元気に生活しています。しかし、まだまだ姉にとって月一回の検診と薬は欠かせなく、医療に頼る生活が続いています。
 僕は、姉の入院中の検査や薬代など、これまでかかった医療費は、どのくらいなのだろうと、少し心配になり、母に尋ねてみました。すると、「大丈夫だよ。お姉ちゃんの病気は特定疾患に認定されているから自己負担は少なくてすむんだよ。そうでないと安心してこんなにたくさんの薬や検査を受けられないよ。」と話してくれました。
 その時初めて特定疾患の医療費を負担してくれているのは、税金であるということを知りました。特定疾患は、難病とされる病気で完治するまでには、長期間の治療を要します。姉が発病してもう三年が経つので、その間ずっと税に助けられて生活してきたんだなあと思うと、税に感謝せずには、いられませんでした。また、よく聞くと祖母も特定疾患の医療費を受給しているそうです。こうして僕たち家族は、何年にもわたり、税に支えられて生活してきたのです。そしてまた、これから税のお世話になっていくのだと思うと税に対してありがたいという気持ちでいっぱいになりました。
 このように税金は、医療と深く結びつき、人の体や心までをも健康にさせる手助けをしてくれます。もし、税金がなかったら僕たち家族はどうなっていたでしょう。多分、医療費を気にしながら姉や祖母に十分な治療も受けさせられないまま不安な状態でいたかもしれません。そんなことを思うと、税金の必要性を強く感じ、なくてはならないものとして税の果たす役割の大きさを痛感しています。
 今後増々高齢化が進み、医療や福祉に頼る人が多くなってきます。これまで納税してくれた人たちのおかげで、僕たちの生活が成り立ってきました。だから今度は僕が納税者となった時、税に対して正しい知識を身に付け、しっかりと納税できる大人になりたいと思っています。
部費は部活動の税金
北九州市立木屋瀬中学校
三年 金 子 美 奈
 「税金」と言うと、何か堅苦しくて、難しい感じがする。たくさんの種類の税金があって、それがどのように使われているのか。何かを読んだり話を聞いたりしても、なかなか想像できない。そこで、見方を変えて似たようなしくみは無いかと考え、思いついたのが「部活動」で集めていた「部費」だ。
 夏休みに中体連が終わって引退したけれど、中学からソフトテニス部に入り、ずっと練習や試合をしてきた。その間、お金がかかる事もたくさんあった。
 テニス部では、毎月、「部費」を集めてボールなどの購入や、試合に行くときの交通費、飲み物などに使っている。どの部活動も同じように、部費を集めて部活動に役立てている。
 では、部費が無かったらどうなるだろう。
 例えば、試合会場が遠くて、高速道路を使う時がある。その時にお金を集めることもできるが。その度に集めるのは大変だ。幾らかかって、それを何人で分担して、と計算するだけで時間がかかる。「高速道路代は部費から出す」というルールを決めて、あらかじめ部費を集めておけば、何も困らない。
 応援中の日除けに使うテントは、部員でお金を出し合って買ったものだ。日差しが強いからとお金を集めても間に合わない。
 みんなで使う高速道路代やテントなど、こんな事が、税金をもとに暮らしの中で受けられる「公共サービス」と同じ事なのだろう。
 また、試合の時、自分が飲むスポーツドリンクは自分で持っていくが、時々、足りない事もある。そんな時は、部費で買ったスポーツドリンクを飲む事ができる。みんなの部費で買ったものを自分が飲むというのは、何か申し訳ない気もするが、とても助かる。しかし、自分が飲む時もあり、他の人が飲む時もある。結局は、みんなが安心して試合ができるための大切なしくみなのだ。
 けれど、そんな人は絶対にいないが、部費で買ったスポーツドリンクをあてにして、自分の分を買ってこなかったらどうなるだろう。それでは、せっかくのしくみが台無しだ。
 また、部費で準備する量が少な過ぎては困るが、多過ぎても問題だ。食べ物など次の試合で使えずに捨てるような事になると、「税金の無駄遣い」と同じだ。部費の使い方について、無駄の無いように、不公平の無いようにと、先生や保護者の方は大変だったと思う。
 部活動という小さな社会で考えても、税金のようなしくみは必要だ。これが、市や県、日本全体となると、とても難しいだろう。
 しかし、お互いが助け合って行く気持ちを持って税金を納め、それが大切に使われていくしくみがしっかりとできていれば、私たちが安心して暮らせるだろう。部費と同じように、税金も大切に使われるしくみであって欲しいと思う。
税金が守る私たちの暮らし
福岡女学院中学校
三年 林   菜 花
 「税金」という言葉を初めて意識したのは私が小学生の時だ。ある年「アジア太平洋こども会議」に参加したナウル共和国の少年リコが、私の家にホームステイをした。
 滞在も終わりに近付いたある日、リコが「お小遣いで家族にお土産を買いたい。」と言うので、私達は彼を百円ショップに連れて行った。そこでは当然百円の品物を買うと百五円を支払わなければならない。そのことは小学二年生の私でも知っていた。ところが。リコは余計に支払う五円が納得できない。「TAX(税金)なんだよ。」と父が繰り返し説明したが、理解してもらえなかったことを覚えている。
 後になって、ナウル共和国には驚いたことに税金というものが存在しない、ということが分かった。国土がリン鉱石で出来ているナウルは、「世界で最も豊かな国」と言われ、学校も病院も全て無料、人々はあまり働くこともなくのんびりと暮らしているそうだ。母は「夢の様な国だね。老後はナウルで暮らそうかな。」などと言っていた。私も、お小遣いでお菓子を買っても値段以上に支払う必要が無いなんて良いな、税金無しで人々が豊かに暮らせることはきっと幸せなことなのだろうと思った。
 ところが、その後リン鉱石をほとんど採掘し尽くしたナウル共和国は、財源を失い、今国家存亡の危機にあるそうだ。政府が対策を打ち出しても上手くいかず、政権も不安定となり、国民は不安を抱えて生活しているらしい、と知った。
 日本で暮らす私達は、何の不安も無く学校に通い、病気になれば病院で治療してもらえる。毎日出るゴミは処理をしてもらえるし、災害が起これば救援活動が行われる。その全てが当たり前のことだと思っていた。だが、人が働いて、税金を納め、その税金によって私達の生活や安全が守られ、安定した暮らしが出来るという仕組みは素晴らしい、と気がついた。また、消費税
だけでなく、税金には沢山の種類があり、私達は生活に応じてそれを支払わなければならない。その納税の負担ばかりが取り上げられているが、日常の生活の至る所に、その税金が還元されていることを知り驚いた。
 さらに、税金は今多くの課題を抱えていることも知った。将来も安定した暮らしをする為に、私達は税金への意識を高め、納税とその使いみちについて真剣に考えていかなければならないと思う。
 私達家族の胸には、遠い南太平洋の国のリコの笑顔が焼きついている。ナウル共和国の立て直しが進み、リコや彼の家族が、笑顔で安心して暮らせる国になりますようにと願わずにはいられない。
地震を通して
福岡雙葉中学校
三年 石 黒 美 佳
 二〇〇五年三月二十日、その時私は学校の体育館で剣道の練習試合中でした。突然強い揺れが来て、私は防具をつけたまま床に座りこんでしまいました。母に何回電話をしてもつながらず、連絡がとれたのは二時間後。普段なら車で三十分の道を三時間かかって帰りながら、私の目に飛びこんできたのは窓ガラスがほとんど下に落ちてしまったビルや、崩れたへい、かわらがはがれた家でした。それがマグニチュード七を記録した、福岡西方沖地震です。
 家に帰ってテレビをつけると、私が体験した事よりずっと大きな被害が報道されていました。私の家からも近くよくドライブしていた志賀島の海沿いの道路が埋まっています。また、玄海島では多くの家が崩れて、全ての島民の方達が九電体育館へ避難している様子が映っていました。
 その体育館は私が通う学校のすぐそばにあります。そこで、私は学校の友達と部活帰りにそこへ行ってボランティアの申し込みをし、小さな子供達の遊び相手になったり、ごみを回収してまわったりしました。他にも個人や企業の人達がボランティアで毛布や食事の提供をしていました。島の人達は私達がした手伝いに対して、いつも笑顔で「ありがとう」と言ってくれました。しかし、島の人同志では「これからどうなるのかぁ」と先が見えない事に対してとても不安そうに話していました。もう一度島に自分の家を持つ事ができるのか、仕事ができるのか、子供達はきちんと学校へ行けるのか│私達ボランティアは避難所生活が少しでも楽になる様に考えてお手伝いする事はできるけれど、一番大切な問題であるこれからの生活については具体的には何もできません。私はそんな悩みをどうする事もできないまま新学期を迎え、ボランティアを終えました。
 地震から一年半。島に全員が戻る事はまだ出来ませんが、ニュースで具体的な復興計画が示されるなど明るい展望が伝わってきます。私は今まで税金は取られる物というだけで、その使われ方には全く関心を持っていませんでした。でも今回の事で、個人では対応しきれない復興事業に税金が役立っている事を私なりに実感する事ができました。大きな災害が起こった時、個人レベルでの助け合いプラス消防や自衛隊などによるスピーディーな救助活動と公共の復興事業は生き抜く為に絶対に必要です。買い物の度に「嫌だなぁ」と思っていた私にとって身近である消費税も、日本を含む世界中の災害・助けあい資金の貯金に協力している事になるのではないでしょうか。税金が正しく納められ正しく使われる事は、私達ができる間接的なボランティアだと思いました。
税金の未来
佐賀大学文化教育学部附属中学校
三年 小 路   梓
 税││。それは私たちの暮らしの中で大切な役割を持つものである。周りをぐるりと見渡してみよう。図書館や美術館、公園、学校と様々な所で税金が活躍している事がわかる。税金が活躍しているのは、こういった施設ばかりではない。その例として社会保障があげられる。私の祖父はこの夏、病院に入院した。今では順調に体調が良くなってきていて、とてもうれしい。祖父の頑張りはもちろんの事、祖母たちの厚い看病、そして先生方のおかげであると思う。それからもう一つ。税金による社会保障も一つの支えとなってくれたのではないかと思う。この社会保障によって祖父も安心して治療を受けられたのではないだろうか。そう考えていくとどんなに税金が大切で、ありがたいものなのかよく分かった。私の大好きな祖父を陰で支えていた税金。そんな税金に感謝しなくてはいけないと思う。税金は、私たちが文化的で安心できる生活を送っていく上で欠かせないものなのだ。だからこそ、もっと税について学んでいきたいし、考えていきたいと思う。
 今、日本では少子高齢化が進んでいる。つまりこれから社会保障の費用は増えていく事になるのだが、その費用を負担する働き手は減っていくのだ。私が三十四歳になるころは一・九人で一人の高齢者を支える事になると知り、問題の深刻さを感じた。社会保障というのは、なくてはならない公共サービスであると思う。そんな社会保障と税金の未来を考えていく事が、今大切になってきているのではないだろうか。私も大人になったら税を納める事になるのだが、人々の為に使われると思うと喜んで納税できるような気がする。そして、私もいつかおばあちゃんになったら人々の税金によって支えられるのだ。社会保障によってどんなに助かるだろう。どんなに安心して生活ができるだろう││。これからの社会保障を考えていく事はこれからの税負担を考えていく事である。最近、ニュースで「増税」という言葉を耳にするようになった。少子高齢化が進む今、増税も一つの方法ではないかと思う。私たちは「税をとられた」と感じがちだが、そうではないと思う。私たちが納める税金は姿をかえ、ある時は社会保障であったり、またある時は公共施設であったりと様々な形で私たちの暮らしをサポートしてくれているのだ。払った税金は姿をかえ、何らかの形で戻ってくる。そういう考えを持って一人一人がこの問題に、真剣に向き合っていかなくてはならないのではないだろうか。
 私たちの暮らしの中に生きる税。これからの生活の中で、もっと税金が変身したものを見つけていきたいと思う。税が税について知っている事は、ほんの一部にすぎないと思う。だからこれからはもっと税を知り、考えていきたい。すばらしい未来のために。
「人に優しい町づくり」
長崎県立佐世保北中学校
一年 竹 内 翔 祐
 昨年、僕は世界一になった絵の表彰式に出席するためにフランスのパリに家族と行った。初めての海外旅行、しかも添乗員さんなしの個人旅行だったので、事前に母が買ってきたフランスのガイド本を家族で熱心に読んだ。その中で僕たちが最も気になったのは、トイレが有料ということだった。日本で予め両替しておけるのは紙幣のみだったので、母は「おつりをためて小銭を用意しておかないとトイレにも行けないのね。」と言っていた。パリの公衆トイレの使用は四十サンチーム、日本円で約六十円弱のお金が一回にかかる。日本の公共の場所で、無料かつ綺麗なトイレの使用に慣れていた僕は、お金がないとトイレに入れないという事実にとても驚いた。今回、税についての作文を書くことになった時、僕がまず思い出したのは、日本の公共の場がとても整備されていて、住んでいる人ばかりなく、旅人にも安心して気持ち良く使える場が提供されているという事実だった。外国でお金を払い、あまり綺麗とは言えないトイレを使用してみて、僕は初めて今まで当たり前のように過ごしてきた日本の住みやすさ、良さがよくわかった。税が、人に優しい町を作ってきたのだと思った。
 飛鳥時代に、租・庸・調という税のしくみができたことを学習したが、その頃から僕には税は人々の生活を苦しめるものというイメージがあった。僕の家では、父がビールを発泡酒や雑酒に変えて飲んでいるし、買い物に行けば、「消費税込み」という文字をよく見るし、税は身近にあって、なおかつ「負担させられているもの」というイメージがやはりある。しかし、普段何気なく過ごしている僕の生活を改めて見つめ直してみると、税にとても密接に関わっていることがよくわかる。上下水道、家庭からのゴミの回収や処理、整備された道路や公園、公共施設。何よりも僕達が、すばらしい教育設備の中で日々学習を行っている。教科書は無料で配付され、僕達中学生には、一年間に一人あたり約九十万円も税金が使われていると知り、僕は税についてのイメージを改めなければと思った。
 今年の梅雨は、日本の各地に豪雨をもたらした。テレビをつければ、土砂で埋もれた地区の復興に取り組む救助隊の活動を目のあたりにした。自衛隊、警察、消防署など、救助隊のあらゆる活動は、税によって支えられている。税は、すばらしい環境作りだけでなく僕達の安全な暮らしを維持するためにかかせないのだ。
 僕は将来、空や宇宙に関連する仕事をしたいと思っている。きっとそれらの仕事も、税によって支えられているのだろうと思う。将来は社会人として、きちんと納税し、このすばらしい日本の環境や暮らしを守るために貢献していかなければと僕は強く思った。
税の役割とは
山鹿市立米野岳中学校
三年 宇 野   茜
 納税の義務、という言葉には、どうしても「負担」のイメージがつきまとう気がする。実際、そうではないだろうか。税は面倒くさいし納めたくない、だから脱税します。そういう人を私たちは少なからず見てきた。
 しかし、ひとつ考えてみてほしい。あなたの周りに、あなた一人ではできなことがいくつあるだろうか。普段は生活に溶け込みすぎて分からないが、それは実に広い範囲で、私たちを支えてくれている。そう感じる機会が私にもあった。四年ほど前、私が小学五年生のときのことだ。
 雨が降る中、一列になって下校している途中だった。ふいに、明るいライトが見えた。列の先頭で歩いていた私は、そのままトラックに撥ね飛ばされてしまったのだ。命に関わるような大事故ではなかったものの、あとの記憶は全くない。同じ班の子や、運転手は気が動転していたのだろう、通報したのは通り掛かった女性だったそうだ。救急車で近くの病院に搬送され、しばらく入院し治療を受けることになった。
 ここで思ったのは、もし救急車がなかったら、ということである。血を流して倒れた私を、十分な処置をして病院に運べる人がいるだろうか。到底、無理に違いない。一一九番がなかったら、私はあのまま冷たい地面に横たわっていたかもしれない。
 そう考えると、ぞっとするものがあった。今の日本の状況や、自分がこれまで「税」に対して抱いてきた感情についてである。税は高い、負担するところばかりが目につき、役に立っているところは忘れられがちだ。税ほど、あらゆる場面で生かされているものも少ないというのに。知らず知らずのうちに助けられ、また見えないところで私たちも誰かを助けている。税とはそういうものなのだ。
 今日、あなたが払った税が、明日、誰かの命を救っているかもしれない。またいつか、自分が救われることもあろう。冒頭に、「あなた一人ではできないこと」と書いた。救急車を呼ぶこと、学校をつくること。町を美しくすること、病院で治療を受けること。一見当たり前のように見えることが、税がなければ「当たり前」でなくなる。そうしたことの何と多いことだろう。命を救うことさえ、私たちだけではままならないのである。
 「もちつもたれつ」という言葉がある。税について話すとき、これほどぴったりした言葉はないと思う。税はきっと、日本に住む全ての人々を、根底でつなぎとめるものなのだろう。人間は、一人では生きられない。だから税金がある。そう言っても、過言ではないと思う。
 あなたにも、ぜひ気づいてもらいたい。税とはお金の形をした、人間の協同体の証であるということに。
「みんなが豊かで幸せな生活を送るために」
国東市立安岐中学校
二年 尾 桐 優 萌
 今年の夏も、活発な梅雨前線による集中豪雨の影響で日本各地が大きな被害を受けた。川が氾濫し、町中が水びたしになった所もあれば、家の裏山が崩れ落ち、多くの人々がのみ込まれてしまった所もあり、それは大惨事だった。幸い私の住む所は今のところ雨による大きな被害はないようだが、テレビの天気予報を見ると、まだまだ油断はできない。この、ニュースを何度も、辛い気持ちで見ていると、ふと気付いたことがあった。行方不明者を探すために、ヘリコプターが飛ばされ、多くの自衛隊や消防の人達が夜通し捜索に加わっていることだ。毎年、こういう様子を目にするが、これら救助や町の復旧にかかる費用はいったい誰が負担するのだろうか。
 現在、私達の生活は、国や地方公共団体の活動と深く結びついていて、私達はその活動に基づくいろいろなサービスを受けながら暮らしている。道路や公園など公共施設が整備されているのもそうだし、教育や社会保障、警察や消防などの公共サービスが充実しているのもそうである。これらの公共施設や公共サービスは、私達が安全で豊かな生活を維持するための基盤となっていることを考えれば、これらはなくてはならないものだと思う。とすれば、これら国や地方公共団体の活動を経済的に支えるものが、当然必要となる。
 「ああ、今月は町民税を払わんといけんのやなぁ。高いなぁ。あんまり町にお世話になりよらんのやけどなぁ。」という声を以前耳にしたことがある。が、学校が、また町の福祉施設が、生まれるずっと昔からそこにあって何の疑問も持つことなし使ってきたからそこにあることが当たり前のように誤解しているのだろう。でも、これらは全て国民が納めた税金によって作られたものなのだ。それだけではない。災害救助や復旧のためにもたくさんの税金が使われるそうだ。私達はお金と交換に何か目に見えるもの、形のあるものが手に入らないと、なぜか「損」をしたようになるものだ。だから、税金の場合どうしても気持ちよく納めることができないのかもしれない。
 「税金」は、いざという時のための保障で、また共同社会を維持したり、みんなが豊かで幸せな生活を送ったりするための会費である。災害に出会った時、税金を納めているか否かで救助したり、しなかったりということはない。だからこそ、日本という一つの社会の中で、いっしょに生きる人間として、自分の義務を自覚し、その責任を果たすことは大切なことだし、忘れてはならないことだと強く思う。テレビで災害救助を見ているだけの私達は直接現場へ行って、困っている人を助けてあげることはできないが、私達の納めた税金が、間接的にも何か役立てられているのだと思うと、少しだけうれしくなった。
                       
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