芦屋東灘納税貯蓄組合連合会
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40回「税の作文」優秀作品 

 
財務大臣賞入選作品
スチュワードシップ
同志社女子中学校
三年 人 見 陽 子
 最近になって知った新しい言葉がある。それは「スチュワードシップ(Steward-Ship)」という英語だ。
 この言葉は、父の仕事上の会話を横で聞いていて耳に入ったのだが、最初はそれが何を意味しているのか理解できなかった。なので、父に聞いてみると「受託者責任」という意味だと教えてくれた。「スポーツマンシップ」という言葉にはなじみがあるので、精神とか心構えを表す言葉だということは大体想像がついたけれども、「受託者責任」という日本語そのものが難しく、それが何を意味するのかすぐには理解できないでいた。
 ただ、何となく「スチュワードシップ」という言葉には新鮮な響きがあり、もう少し深い意味を知りたいと思い、色々と調べてみることにした。
 インターネットや辞典で調べてみると、スチュワードシップの本来の意味は、「神から委ねられた恵みを、責任をもって管理し、必要なときに差し出せる管理人となることの表明」であり、キリスト教の基本的な考え方が根底にあることが分かった。
 しかし現代では、そうした宗教的な意味だけでなく、「政府が市民から委ねられた税を、責任をもって管理し、税を負担している市民の期待や要求に適切に応えていく姿勢」という意味でも使われていることを知った。
 聖書で語られている「神の恵み」が、現代では国民の負担する「税」に変わっていることは、何かとても面白く感じられた。しかし、そのどちらもが、人間の社会にとって欠くことのできない大切なもの、という意味では同じくらいの価値があると考えることもできるような気がした。
 日本では耳にする機会が少ないが、私にはこのスチュワードシップという言葉の持つ意味がとても重要なことのように思える。もちろん、私は買い物をしたときに消費税を少し払うぐらいなので、そんなに偉そうなことは言えないけれど、納税額の多い少ないに関係なく、私たちが負担している税を国や市役所が大切に使ってもらわなければならないのは当然だと思う。少しでもみんながより良い生活、幸せな毎日を過ごせるように、税を無駄なく効果的に使ってほしいと、誰でも思っているはずである。
 ただ私たちは、政府が税を無駄なく効果的に使う責任があること、スチュワードシップを果たすことを求めるだけでなく、私たち自身が税の使いみちや使われ方、そして税によって成り立っている様々なものの内容などをもっとくわしく知ることが必要なのではないだろうか。
 税が安いか高いかは、その金額が大きいか小さいかだけで判断するのではなく、私たちの社会にどのような「恵み」をもたらしているかを正確に知って判断しないといけないと思うからである。
                       
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