芦屋東灘納税貯蓄組合連合会
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40回「税の作文」優秀作品 

 
内閣総理大臣賞入選作品
「エールのリレー」
香川大学教育学部附属高松中学校
二年 吉 田 愛也奈
 私が「税」という言葉を身近に感じたのは中学校に入学した日のことでした。消費税や所得税などの税という言葉は聞いたこともあり、知っていました。しかし、私はそれまで、どうして税を納めなければいけないのか、ということや、税がどのように使われているのか、ということについて、深く考えたことはありませんでした。
 夕食後、母は、その日もらってきた真新しい教科書を、中学生になったばかりの私の目の前に置いて、話を始めました。
 「お母さんは、この教科書の代金は払ってないの。それはね、中学校までの教育は義務教育で、中学校で使う教科書はただでくれるからなの。でも、この教科書は決してただじゃないのよ。お父さんやお母さんやたくさんの人が働いて納めた税金の中から代金が支払われて、あなたに渡されているものなのよ。」
 母は、自分が中学校へ入学したとき、生徒指導の先生がしてくれたこの話に感動し、自分の子どもが中学校になったとき、この話を同じように子どもに伝えようと決めていたそうです。
 日本の国では、大人になると三つの義務を果たさなければいけないということも教えてくれました。それは「働く義務」「税を納める義務」「教育を受けさせる義務」です。
 父や母は働いて税を納めます。そして、その税によって、私は教科書がもらえたり、教育を受けたりすることができるのだということがわかりました。また、私が小学生のときから手にしてきた教科書は、私が会ったこともないような、知らないたくさんの人が働いて納めた税からできていた、ということに驚きを感じました。
 「大人たちが働いて、税を納め、あなたたちに教育を受けさせるのは、あなたたちを、日本の将来を担うべき大人に育てるためなの。そして、また、あなたたちが大人になったとき、あなたたちは、あなたたちの子どもたちに日本の将来を託すため、働き、税を納め、教育を受けさせなければならないのよ。」と、母は話を続けました。
 私は、今まで何気なく使ってきた教科書の重みをずしりと感じました。教科書の中から、たくさんの人の「がんばって勉強して、立派な大人になってください。」という声が、聞こえてくるようでした。そんな教科書をそまつには扱えないなと思いました。
 これから大人になるまで、まだまだ、たくさんのことも学んでいかなければなりません。難しいことも出てきて、くじけそうになることもあるでしょう。
 でも、その私のかたわらには、たくさんの励ましが詰まった教科書があります。その教科書のためにも、私は、まっすぐ前を見つめ、進んでいきたいと思います。
 そして、私が大人になったとき、今度は私が働き、税を納め、未来の子どもたちに「がんばれ。」と、エールを送りたいと思います。
                       
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